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[社会]「世界社会フォーラム」会場で日韓市民団体が共同デモ！

「イラク戦争は汚い戦争だ肩を組んで共に反対しよう！」

「韓国政府のイラク派兵反対！」「日本政府の自衛隊派兵反対！」

こんなスローガンが、日本語と韓国語で交互に世界社会フォーラム（インド・ムンバイ）の会場に響いた。

自衛隊派兵に対する反対と憂慮の声が強まるなか、日本と韓国の市民団体は、一月一八日午後、共同集会を持って両国政府の派兵撤回を叫んだ。

この共同デモには、日本側が準備した小泉がバズーガ砲を肩に人間のハートを握りつぶすという人形も登場。「イラクに平和を！日韓両政府はイラクの民衆を殺すな！イラク人のためのイラクを！」などを叫びながら、約一時間会場内をデモした。

デモに先立つ集会で、ホン・クンス牧師（民衆連帯常任代表）は「イラク戦争は汚い戦争だ。イラク攻撃はいかなる意味でも決して合法化も正当化もできない」と発言し、「武力侵攻に対して全世界良心勢力が肩を組んで反対しよう」と提案した。日本市民グループを代表して発言した渡辺氏は、「日本政府は、北朝鮮の脅威を煽りながらイラク派兵を進めているが、日韓市民団体は、両国政府にイラク派兵を直ちに打ち切れという「民衆共同宣言」を呼びかけるとともに、平和憲法の危機に際し、あらためて九条の意義を世界に広げたい」「イラク平和はもちろん韓半島平和のために闘争しなければならない」と発言した。

あらゆる種類のデモが交錯するなか、デモ隊どうしが道を譲り合いながらのデモだったが、地元メディアもテレビインタビューを行うなど、結構注目され、成功だったと言える。そして何より、WSFという国際的な場でこうした共同闘争が実現し、連帯を深めることができた意義は大きい。こうした場を提供していることが、WSFのもうひとつの役割なのだろう。

デモ隊は、最後にそれぞれの言語でインターナショナルを歌い、共闘デモを締めくくった。