更新日:2004/01/18(日)
[コラム] 市場原理主義の暴走
この1年、市場原理主義が暴走しつづけ、この暴走に歯止めを掛けようとする試みは、ことごとく軍事力によって抑え込まれている。奪う国と奪われる国との格差が広がり、各国内での貧富の差も広がっている。社会は不安定性を増し、国際関係の対立も深まっている◆社会の仕組みを根本的に変更するために、グローバリズムに対抗する構想力が問われている。国家と市場だけでは機能不全に陥ること、それをつなぐ共同性を押し広げていくことが必要だ。地域のマーケットを再建する試みを繰り返し立ち上げていくこと、そして共同資本と生物多様性を社会の基軸に繰り入れることを構想したい◆「地球環境」は引き続き重要なキーワードになるだろう。そして、自家採種・地域自給・農的暮らしの拡がりは、植民地主義500年よって作られた欧米多国籍企業の勢力地図を、次第に塗り替えていくことになるだろう。結局、暴走を止められるのはスローライフに違いない。 (I)
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