編集一言2010年12月ログ
- 日本地域社会の再生構想 (13日)
日本地域社会の再生構想
横浜でのAPEC首脳会議が終った。会議場の中央に設置されたコンピューターグラフィックの池にコイが泳いでいて、手を叩くと反応して集まるはずだった。が、機能せず。会議を象徴するミスだったそうだ。
声はかけ合ったし、形は整えたが、中身がまるでない。外交は内政の延長という真理からすれば、それは菅・民主党政権の空虚な内実を、あからさまに示していたといえよう。
TPP参加への積極姿勢など、アメリカの方針決定に驚き、大あわてでの転換。論議はなく、研究は学習されず、経験も継承されてはいない。とりあえず急場はしのいで、後はうやむやに。沖縄米軍基地撤去問題と同じパターンとなるにちがいない。
世界は未知の危機的段階へと踏み込んでいる。ヘゲモニー国家の不在。益々膨れ上る過剰流動性。情報は瞬時に世界をめぐり、制圧は困難。加速度的に広がる富の偏在、市場経済の浸透。
地球システムとしての自然環境は、再生不可のスピードで変化を余儀なくされ続けてきた。そして、それ以上に深刻な危機は、世界の人間たちの生活の基礎である、社会的人間関係の喪失ではないだろうか。
TPPへの参加を批判するためには、日本農業の経営的危機を主張するだけではなく、実践的な日本地域社会の再生構想が不可欠だ。
その一点で、私たちは世界の人間たちとつながることができるのだから。(M)
声はかけ合ったし、形は整えたが、中身がまるでない。外交は内政の延長という真理からすれば、それは菅・民主党政権の空虚な内実を、あからさまに示していたといえよう。
TPP参加への積極姿勢など、アメリカの方針決定に驚き、大あわてでの転換。論議はなく、研究は学習されず、経験も継承されてはいない。とりあえず急場はしのいで、後はうやむやに。沖縄米軍基地撤去問題と同じパターンとなるにちがいない。
世界は未知の危機的段階へと踏み込んでいる。ヘゲモニー国家の不在。益々膨れ上る過剰流動性。情報は瞬時に世界をめぐり、制圧は困難。加速度的に広がる富の偏在、市場経済の浸透。
地球システムとしての自然環境は、再生不可のスピードで変化を余儀なくされ続けてきた。そして、それ以上に深刻な危機は、世界の人間たちの生活の基礎である、社会的人間関係の喪失ではないだろうか。
TPPへの参加を批判するためには、日本農業の経営的危機を主張するだけではなく、実践的な日本地域社会の再生構想が不可欠だ。
その一点で、私たちは世界の人間たちとつながることができるのだから。(M)
2010年12月13日更新
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