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編集一言2010年05月ログ

コメの戸別補償制度
 3月からの低温、雨続きの影響で、農作物の出荷が大ピンチ。この時期に実をつける梅、桃、柿にも異変が起きている。根菜の生育も不調で、スーパーの高値が大きく報じられた。
 農家は雨続きで畑に入れず、苗は不調。収穫はできず、種も落とせない。この天候が続けば、稲作にも影響が出てくると、不安の声が聞こえ始めた。
 それでなくとも、今年は稲作農家にとっては不安の年だ。民主党農政の目玉とも言うべき、米の戸別補償制度がスタートするからだ。米価がどうなるのか。飼料用、加工用稲への転作で、道は開かれるのか。
 流通側は、定額の戸別補償費=1反あたり1万5千円の米価値下げを狙っている。いや、農水省も最初から、米の市場での値崩れは想定済みなのだろう。かくして税金は、農家を素通りし、都会の消費者へ。もしくは大手流通業者のフトコロへ転がり込む。
 この悪企みを打ち破るには、農家自身の力に因るしかない。価格の下落圧力を、農家が声を上げ、社会に届く大きな声にして打ち破っていく以外にない。
 そもそも日本の米余りは、MA米の国内流入が元凶。MA米の輸入を止める、もしくは全量を食糧難に苦しむ国への援助米とすれば、日本の稲作は十分に活気を取り戻すに違いない。
 もっとも、日米安保に踏み込まず、米軍基地の移転先を探してあげているような民主党政権には、所詮ムリなのだけれど…。(M)
2010年05月28日更新
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日本の「行動する保守」とそっくり
 各種の報道からは、医療制度改革法案がギリギリの僅差で可決されたアメリカの政党政治は、分裂手前のような異様な緊張感を醸し出しているように見える。共和党が主流の州では早速同法案の違憲性を問う準備を進めているという。
 そんな米国で、医療改革法案なんてものにはガマンがならない人々により、しばらく以前から「茶会運動」なる社会運動が盛り上がっている。アメリカ独立革命時に「代表なくして課税なし」を唱えた「ボストン茶会事件」の精神を受け継ぐとやらで、オバマ政権の「大きな政府」的傾向に反発する保守層を幅広く巻き込んでいる。この運動の周辺部分にうごめいているのが、オバマを共産主義の手先扱いし、人種排外主義や障害者差別を包み隠そうともしない最低劣な連中であり、日本の「行動する保守」やら「市民」を名乗るあの連中の言動と完全にシンクロしている。日本と米国が同盟国である所以が、深く納得される。
 かような輩を見るにつけ、政策論争なり人権云々の建前論では如何ともし難い無力感は否めない。あえて言えば、日米同盟を美学的に批判するような感性や情動レベルの「政治」がいまこそ求められている!(O)
2010年05月02日更新
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