編集一言2009年02月ログ
- 現代社会システムの激動 (07日)
現代社会システムの激動
一見平凡な人間の日常生活は、複雑に入り組んださまざまな要素の巧妙で精微な組み合わせで動いている。瞬時の判断、間合い、予測。人生はその訓練に始まり、その自覚と共に終わる。
精神科臨床医の中井久夫が語る統合失調症患者との対話に、これまでも多くのことを教えられてきた。最新のエッセイ集「日時計の影」にも患者と向き合う医師の深い洞察があふれていて、人間社会への普遍を考えさせられる。
「薬はまず“飲み心地”を重要視します。『飲み心地を教えてくれ』というのが毎回の面接です。私は“眠り心地”とか“飲み心地”とかあるいは“食べ心地”という“心地”を聞きます。(中略)食べ物の味がわかるのは心のゆとりの生じた証拠の1つです」。
システムに目がゆきすぎると、その中で生活する人間を見失う。システムをつくりあげてきたのも人間。変えるのも人間にしかできない。
現代社会システムの激動はそのテンポを速めているようだ。人間もその中で変化を迫られている。どこで跳ぶのか。何を信じて跳ぶのか。
今年も又、監獄で新年を迎える多くの同志たちと共に、新しい歴史の胎動を喜びたい。(M)
精神科臨床医の中井久夫が語る統合失調症患者との対話に、これまでも多くのことを教えられてきた。最新のエッセイ集「日時計の影」にも患者と向き合う医師の深い洞察があふれていて、人間社会への普遍を考えさせられる。
「薬はまず“飲み心地”を重要視します。『飲み心地を教えてくれ』というのが毎回の面接です。私は“眠り心地”とか“飲み心地”とかあるいは“食べ心地”という“心地”を聞きます。(中略)食べ物の味がわかるのは心のゆとりの生じた証拠の1つです」。
システムに目がゆきすぎると、その中で生活する人間を見失う。システムをつくりあげてきたのも人間。変えるのも人間にしかできない。
現代社会システムの激動はそのテンポを速めているようだ。人間もその中で変化を迫られている。どこで跳ぶのか。何を信じて跳ぶのか。
今年も又、監獄で新年を迎える多くの同志たちと共に、新しい歴史の胎動を喜びたい。(M)
2009年02月07日更新
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