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編集一言2008年07月ログ

「共同」は「競争」に替わる価値
 先日、仕事関係での話。ある加工業者が「農家との付き合いを長年大事にし、いつも市場価格より高い値で引き取ってきたが、相場が異常に高騰した折、他所に回され、こちらに分けてくれなかった。腹の立つやら情けないやら。今度困って泣きついてきてももう助けてやらん。」と、怒っていた。ありふれた事柄で珍しい話ではない。あらゆる場で日常的に発生している事柄だが、根っこの深い問題でもある。「競争と対立」はごく日常的であり、「共同」は稀有な事柄に属す。今の社会では支配と従属は安定した関係で、共同はかなり不安定な関係性ということになる。
 「共同」を「競争」に替わる価値として考えていかないとダメではないかと思う。生協運動もそのような時期があったと思う。ところが今は、小規模な生協組織においては持続する意欲的なものを感じさせるが、大手は全滅である。30年も経てば心変わりがあって当たり前かもしれないが、寂しいかぎりである。「共同思想」を社会の中に根付かせていくことの困難さでもあるが、それを希求する意欲を失ったら生協自身の存在意義を失うことぐらい分りそうな事と思うのだが。魂を無くした空っぽの構築物だけが息絶え絶えに残っている、という感じである。(S)
2008年07月19日更新
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秋葉原無差別殺傷事件犯人の不幸
 東京・秋葉原で7人が殺された事件の容疑者は『派遣』で働いていた。彼はそのことを「高校出てから8年、負けっぱなしの人生」といい、「勝ち組はみんな死ねばいい」とネットで書いたという。
 彼にとって、派遣で働くということは「負け」だったのだろう。確かに、人格を無視された扱い、部品としてしか扱われず、待遇も悪い。「派遣」で働く自分を好きになれないのもよく分かるが、昨年来の派遣の反乱、フリーターの反乱の声が彼には届かなかったのだろうか?。
 一方で、「いい人を演じるのには慣れてる」とか「大人には評判の良い子だった」とも書いている。頭が良くて、いい子をしてきた人は、「怒り」の表現がうまくできない人が多い。誰にも気付かれずに怒りをためている人は、爆発した時、ものすごいエネルギーを出す。そのエネルギーを、本当の敵に使うことのできなかった彼の不幸を思う。「受験勉強の成績の良いこと」と、「人間関係の上手なこと」は正比例しない。彼はシステムの問題に気付かず、「自己責任論」に取り込まれてしまっていた。
 産経新聞は「談話室」に「死刑を!」という意見を載せた。システム批判の芽をつぶすために、「自己責任論」を持ち出そうとしている。永山則夫もそうだったように、獄中で、システム(資本主義)の矛盾に気付くのでは哀しい。このエネルギーを制度変革につなげたい。(A)
2008年07月16日更新
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「鳩山法相は死神」報道
 朝日新聞の「鳩山法相は死神」報道に、当の本人は憤慨しているそうだが、おまけにいくつかの抗議が朝日新聞社に寄せられているという。よくわからない話である。鳩山は死刑存続派の「確信犯」なのだから、そんなこと言われたぐらいで憤慨することもあるまいに。「言われるとおり私は死神です」と言った方が挑発的でわかりやすい。
 それにしても、いのちが昨今実に軽いものになっている時勢が気になる。死刑判決連発で、社会のヒステリー化を煽るばかりである。死刑を連発した所で、「事件」が減るわけがない。むしろますます増えるに決まっている。自殺が増えているかぎり当然のことなのである。自殺も他殺も裏表の一つの問題なのだと考えないかぎり、問題の根っこに辿り着くことなどできない。
 世界的には死刑廃止の方向が主流になりつつあるのに、我が社会の支配層は逆行することを一生懸命やっている。余程、人々の幾多の不満、怒りを押さえつけてきた、そのしっぺ返しを恐れているのだろう。
 私たちが若い頃は、たまった閉塞感をぶちまける場があった。その中で、社会のあり方に目覚めていった。今そのような場がないことが一番不幸で、不健康な社会なのである。その不健康さも限界に来ている。閉塞感をぶち壊す自律的な動きが起きるのは時間の問題。人の生理の観点からもそれが自然なのだから。「理解に苦しむ事件」も減るのは間違いない。(S)
2008年07月14日更新
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大阪府警を調べる
 大阪府警が天下り先確保のためにどんな汚い手を使っているのか? 警察官という公務員は、どれ程厚遇されているのか? 調査のために情報公開請求したところ、大阪府警は、編集部関係者のところに「何を探ろうとしているのか?」と探りを入れてきた。よほど知られたくないことがあるようだ。こうしたことがあると、やる気百倍になる。調査はペースをあげて続けるが、こうした大阪府警の行為は、情報公開請求権の侵害である。強く抗議しておく。(H)
2008年07月01日更新
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