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編集一言2008年04月ログ

ビザ発給への嫌がらせ
 マイケル・ハートとの共著『<帝国>』で知られるイタリアの哲学者、アントニオ・ネグリの来日が中止になった。
 ビザ申請に求められている書類審査を受けると、今回のスケジュールには間に合わないため、今回ネグリ氏の招聘元である財団法人国際文化会館側が断念したという。
 講演テーマは、直接G8に関することではないが、今回のビザ発給への嫌がらせは、韓国のアジア女性委員会メンバーの入国が一時拒否された事件(前号参照)などと同じく、日本政府による「反G8運動」つぶしだろう。世界の「反G8運動」の大きなうねりを恐怖している何よりの証拠だ。
 今回、「反G8」で来日する世界各地の人々と出会い、私たちの運動をより良いものにしていくために、今号の藤井さんと廣瀬さんの対談は、多くの示唆を与えてくれると思う。ぜひ読者の皆さんの意見・感想をお寄せください。
 ちなみに京都大学、東京大学、東京藝術大学で予定されていたネグリ氏の講演は、準備されていた原稿の日本語訳を代読する形で、予定通り行われた。(小比類巻)
2008年04月20日更新
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偽装の根源
 「怒り」と「感動」なくしてコラムは書けない。それに最近は「嘆かわしい」思いまで加わってきた。今や「偽装」は建築構造から紙製品や食品標示に及び、中国の毒ギョウザ事件に発展した。しかしその「偽装」の原罪は政治「偽装」であることに気づいている人がどれだけいるだろうか。
 先月の2月20日、元毎日記者西山氏の国家賠償訴訟控訴審が敗訴した。71年の沖縄返還協定を巡って、米国側が負担すべき軍用地復元補償費400万ドルを、日本側が肩代わりした日米密約を暴いて機密文書漏洩罪で有罪となった事件である。当時の日本外相とアメリカ局長は密約の存在を断固否定した。
 ところが02年に米国公文書公開によって「密約」の存在は証明された。にもかかわらずこの高裁判決は除斥期間を適用して「密約」には一言も触れなかった。つまり日本の司法は政府の「偽装」に荷担したのである。
 このように国家が公然と「密約」を「偽装」したのに国民が怒らないのは絶対におかしい。沖縄では米兵による子女暴行事件があいつぎ、「基地を撤去せよ」「米兵は国へ帰れ」と県民が連日集会やデモで闘っている。にもかかわらず日本の司法は原告の告訴取り下げを理由に米兵の不起訴を決めた。今こそわれわれは怒らねばならない。 (F)
2008年04月13日更新
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圧制下の臣民は暴君よりも凶暴である
 橋下徹大阪府知事に一矢報いる痛快反撃が職員内部から飛び出した。知事が三月一三日、府庁で三〇歳以下の府職員を集めて朝礼を行なった際、「たかだか一五分、始業時間の前に朝礼をやるのを超過勤務手当というんだったら、執務時間中の私語や喫煙時間は給料から減額する」と発言した。
 これに対し女性職員が突如立ち上がり「どれだけサービス残業やってると思ってるんですか!」と大きな声で反論。「結局、あなたのやっていることは大阪府職員と府民を分断してるだけだ!」と批判。さらに「いまだって職場に問題はある。でもそれを解決するのは現場の職員だけです」。拍手喝采ものである。
 ところが、これについて四〇〇件を超える意見が寄せられ、「民間ならサービス残業なんて当たり前や」「社長にあたる人物を『あなた』呼ばわりで批判する言い方はいいのか」といった女性職員に対して批判的なものが大半だったという。
 平気でウソをつき、権力の座に着くや恐怖政治を蔓延させる暴君。そして暴君に楯突く者を徹底的に痛めつける臣民。橋下の後ろをゾロゾロついて回り、くだらぬ一挙一投足までネタに仕上げて、「虚像」を創りあげていくマスコミを観ていると、魯迅の次の言葉を思い出す。「圧制下の臣民は暴君よりも凶暴である」。
 労働団体が橋下知事への抗議を表明し始めた。同時に真っ当な主張を行った勇気ある女性職員への支持・連帯も重要だ。彼女を孤立させてはいけない。(H)
2008年04月11日更新
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「試読モニター」のお願い
 「試読」申し込みの方々に「モニター」のお願いをしています。寄せられる様々な意見は、編集部内に留めるのはもったいない。そこで執筆者の了解を得た上で、「応答・対話」を試みたいと思います。今回は野宿問題ですが、フリーター労組座談会についての意見も頂いています。
 どちらが正しいかを争うのではなく、社会運動の発展・成長のために何が必要なのか?という姿勢で、対話が重なっていくよう、編集部も努力します。読者の皆さんも「対話」に加わって頂くようお願いします。(H)
2008年04月10日更新
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