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編集一言2004年12月ログ

ケアマネージャー論議
 私の書いた小文が物議を醸したらしい。新聞的には喜ばしいのであるが、私的には「う〜む」な気分である。いったい何を批判されているのか、さっぱり分からない。なので、批判に答えないで言いたいことだけ書くことにしたので、ご容赦いただきたい。
 まず第1に、頑張っているケアマネがいることなど自明のことなので、そんなことは分かっていて書いている、ということである。年寄りや家族の生活を支えるケアプランをケアマネが作れるのか?という問いに対して、多分、頑張っている福祉職であれば、そうではないと思っているはずであるから、「ケアマネなんか糞喰らえ!」という気分は共有してもらえる、というのが私の知っている現場の感覚である。
 第2に、どんなに頑張っている福祉職であろうと、年寄りと家族にとって彼らが「権力者」――そんな権力性などない!というなら「小役人」でもいいが、そんな存在であることには変わりないということをである。私はそんな「小役人」である福祉職を絶対的に擁護する立場には立たない。だから、ケアマネなんていう介護保険での「小役人」の象徴を罵倒するのに何の問題があるのか、と思う。きっと「そうそう」と思えないのは、何かやましいことがあるんじゃないかと邪推してみたりする。
 制度改悪の問題とは相対的に別の論理で、年寄りたちを現場が共に支え生活していく立場に立っていないのである。現場はきっと、その問題を直視すべきなんだと思う。(K)
2004年12月19日更新
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日本海峡に、台湾海峡に平和船団を送れ 戦争に反対し、行動する市民の会 竹林伸幸
 私たちは今、自衛隊のイラクからの即時撤兵、沖縄普天間飛行場の即時無条件返還、辺野古新基地の建設阻止を闘っており、これらの闘いの先にしか私たちの未来も見えてこないことは確かであるが、これと同時平行して、
 @拉致問題報道に見られる、拉致(=国家犯罪)を経済制裁(=新たな国家犯罪)に結びつけようとする戦争勢力の動きに対する私たちの側からの反論や反撃。
 A「皇室報道の復活と氾濫」に見られる、戦争史観の復活に対する私たちの闘い。
 B私たち自身の「安全保障政策」(青写真)の提示等が求められており、今回はBについて、それもラフな一枚のスケッチを示す。

「軍事力への信仰」を突き崩す
 基本的な考え方…軍隊や基地の存在こそが戦争を招く。もちろん、自衛隊や自衛隊基地もこの中に含まれる。又このことばの頭に「自衛のための最小の」とか「専守防衛」とかが付く場合も同様である(軍隊そのものは常に他者の軍隊との相対的力関係の中で存在するのであり、自分だけで勝手に「自衛のため」と宣言しても通用しないという技術論の他に、軍隊そのものが持つ「大量殺戮のための専門要員からなる組織」という本質からいってもそういえるのではなかろうか)。
 次に大事なポイントは、「軍隊や基地の撤廃(全廃!)を目指す」として、そこに至るまでの国内外の「世論、常識」との闘いである。長年にわたって蓄積されてきた「軍事力への信仰」をどのようにして突き崩していくのか?歴史的に見ても、少なくとも「大国」においては先例のない厳しい試練が予想されるが、私たちはあれこれの選択肢の一つとしてではなく、これこそが(地球市民が共存共栄できる)「唯一の道」であるとハラをくくるべきではなかろうか。
 冒頭のタイトルは、この理念を日本という現実社会で具体的にイメージしたものである。今、日本周辺で軍事的緊張が予想されているのは、朝鮮半島及び中台間である。自ら軍事力を持たない日本こそが「内政不干渉」どころか「人命と人権に国境なし」という立場で軍事的緊張を和らげ、平和的解決に向かわせることに「力」を貸すことができるのであり、それが又、日本や世界の安全保障につながっていくのである。日本海峡や台湾海峡に軍備の一切ない日本の平和船団が立ちはばかり「PEACE」と叫ぶ。これほど痛快ですべての地球市民にとって有益なことだ。
2004年12月17日更新
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イラク関連のマスコミ情報
ファルージャ攻撃以降、イラク関連のマスコミ情報が極端に減った。重武装・大部隊の軍隊が町を包囲、報道をシャットアウト、完全密室状態にして市民を無差別殺戮…。何たる陰湿、残虐、極悪非道なテロか!そのことに一言も異議をとなえることなく、沈黙・無視を続けるマスコミの堕落も極まれり。
 ところで、こういう時こそ我らが人民新聞の出番!のはずではなかったっけ…?(つ)
2004年12月16日更新
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アラファトの死を悼む10万人の慟哭 民族自決を手にする日まで闘い続けるパレスチナ
 一一月一〇日、パリの陸軍病院で死亡したパレスチナ解放機構議長、ヤセル・アラファトの遺体はカイロに運ばれ、一一日、各国首脳列席の下に葬儀が営まれた後、一二日、埋葬のためPLO議長府のあるパレスチナ自治区のラマラヘ運ばれました。
 アラファトの棺を乗せたヘリコプターが議長府事務所前の広場に近づくや、この広場は既に一〇万人を超える群集で、埋め尽くされていました。ヘリコプターが着地するや、「ワーッ」、という唸り声が地の底から湧きあがり、ヘリコプター目掛けて群集が殺到しました。
 群集の混乱を恐れたPLOの警備兵は、空に向けて空砲を発砲しましたが、それらの空砲も群集の歓声に打ち消されてしまい、聞こえません。
 議長府前の広場は、一〇万人のアラファトを慕うパレスチナの人々の声で、圧倒されました。
 アラファトはイスラエルの首都、エルサレム生まれです。それで、彼は誕生の地に葬られることを望んでいたはずですが、イスラエルはそれさえも許しませんでした。
 広場を埋め尽くした一〇万人というパレスチナの人々の唸り声は、いくらアラファトとはいえ、死んでまでも、死体に鞭打つシャロン・イスラエル首相の非道なやり方に対する怒号にも、私には聞こえました。
 「アラファト議長の後任はアッバス前首相だ」と言われています。彼は穏健派だそうですが、彼の後任に誰が選ばれるにせよ、広場に集まった、この一〇万人の群集の意思を無視することはできないでしょう。
 イスラエルがパレスチナ人との共存を受け入れるまで、パレスチナの人々の闘いは続きます。アラファトの亡骸を迎えて、ラマラに集まった一〇万人の怒号は、ヤセル・アラファトの死後も彼の意思を受け継いで、パレスチナの人々が民族自決権をわが手にしっかりと握り締める日まで、不屈に闘い続ける意思を世界の人々に示した、と私は受け止めました。(W)
2004年12月09日更新
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