2001年 6月15日
通巻 1079号

 小泉旋風の都議選で共産党は11議席を落とした。得票率では第2位を維持したと「第2ラウンドの参議院選で挽回しょう」と志位は党内にハッパをかけまくっている。早速翌日には「しんぶん赤旗」の幟を立てて街角で辻説法をする党員の姿を見た。さすが組織政党だと感心したが、赤旗原稿の棒読み演説では大衆は振り向かない。

 小泉主導の経済改革「骨太方針」も市場にそっぽを向かれて都議選後の東証株価は前日比マイナス145円、13000円台を割った。参議院選で自民党が勝っても株が下がれば日本経済は大ピンチ。長期不況の続伸、大失業時代の到来は避けられない。

 新任早々の志位委員長には気の毒だが役に立たない共産党はもう結構、改革のできない自民党もおさらばという時代は案外早くやって来るかもしれない。「それは楽観的だ、次は憲法改正、政界再編ファシズムの到来だ」と声が聞こえる。

 前にも書いたが、今は半世紀前の戦後改革の時代に似ている。変革の主体が大衆自身であるのに、期待する熱狂の相手が徳球さん(共産党)から純ちゃん(自民党)に変わっただけのことだ。民衆の自立、共生、自治の時代はそんなに遠いのか。日本革命の失敗をいつまで繰り返すのか。老兵は死ぬまで叫び続けるしかない。        (F)

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