2001年 6月5日
通巻 1078号

 大阪オリンピックはどうもダメになるらしい。非常に喜ばしいことである。聞くところによると、反対運動を続けてきた「大阪オリンピックいらない連」の人たちが、現地視察に来た委員に「大阪の財務ランク格下げを知っているか」とささやいたことが遠因だとか。「金のないところでやっても実入りは少ない」とのことか。さすがは世界をまたにかける「たかり屋集団」である。

 しかし、ダメになったからといって問題は解決していない。大阪市は「まだ2ヵ月ある」と、今も招致予算を使っている。相手がダメだといっているのに、何をどうがんばるというのか。残された道は、裏で金をばらまくことしかない。バカげた話である。

 「オリンピックなくして地下鉄なし」とまで市職員が豪語した「北港テクノポート線」は、オリンピックがなくとも、それが行政の継続性とばかりに着々と進むだろう。沿線に住民がいないことが明白なのにである。なんとバカげたことか。

 政策的な失敗が起こったときに、無駄遣いをした奴(→市長)と許した奴(→議員)とが偉そうな顔をしているのが気に食わぬ。選挙で落ちたぐらいでは気は晴れぬ。何とかこのウサを晴らす手段をこの手に握れないものか。オリンピック反対運動者に、この手段の開発を期待し、エールを贈りたい。             (K)

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