2001年 3月5日

 通巻 1070号

 

 「日の丸」「君が代」は各学校現場を制圧したようである。入学、卒業式場内の掲揚、斉唱の強制を全国ほぼ貫徹したのではないか。それでも席を立たない、唱わない教師、生徒、親が少数でも居ることが大事である。天皇制国家主義復活を認めない闘いがアジアの人民連帯なのだ。

 

 政治、行政、財政、警察、教育、日本の国家体制がガタガタになって、教科書問題、民族意識、国家主義回帰の風潮が浮上してきた。これはキケンだ。経済不況、失業増大、株価暴落、将来不安の暗雲が漂う一方、人民の闘う姿が見えない。再生日本の革命主体はどこにあるのか。

 

 京都の友人に誘われて先日枚方市で開催された日本人・韓国人・朝鮮人共同「3・1民族独立運動82周年記念フォーラム」に出席した。三世代の老若男女が立場を越えて交流した。日本、朝鮮二つの民族語で「3・1民族独立宣言」が朗読された。日帝と闘う朝鮮民族の不屈の闘争心と、4000年の歴史と文化を誇る格調高い民族性が感じられた。

 

 それは南北に分断された在日コリアン同胞の原点であり、1910年「日韓併合」から今日に続く日米帝国主義に対する古くて新しい「独立宣言」であった。日本人民の反帝独立の民族主体がいま問われていると思った。      (F)

 

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