2001年 2月15日
通巻 1068号

 米原潜による実習船「えひめ丸」撃沈から、我が物顔で世界の海を支配する米軍の顔が見えた。民間人に舵を握らせたチャランポランさと日本人への横柄さは同質のものだ。折しも沖縄では、日本の知事を馬鹿呼ばわりしている駐留米軍人、さらには犯罪を犯して日本から逃げだした米海兵隊員。

 

 続け様に起こる事件、これが米一極軍事支配というものだ。奴らに世界の海を支配されている限り、これからも同じことが起こり続けるだろう。

 

 日本のリーダーがゴルフをしていたかどうかなど、全く重要ではない。恥知らずの森某を隠れ蓑にして、事態の本質を覆い隠そうとしている奴らに批判の目を。米一極支配という仕組みに立ち向かう道筋を提案できないのなら、野党の旗を早めに降ろせばよかろう。

 

 阪神大震災の教訓を2例。国民の命と暮らしを守る責務を国が負うこと。自発性で動く人間をボランティアと呼ぶこと。いま教育法に危険な条文が盛り込まれようとしている。奉仕活動の義務化だ。米軍の手先として命をかける人材育成だ。教育の崩壊を奉仕義務化という管理手法で乗り越えられはしない。大切なことは、米軍事件を越え国境を越えて共感を作り出せる感性を磨ける場の提供だ。公教育に生命系の哲学を。 (I)

 

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