2000年 6月15日
通巻 1046号
冬柴鉄三・公明党幹事長が小選挙区で苦境に立たされている。兵庫8区。尼崎市が選挙区の自・公選挙協力の調整で、自民党が候補者擁立を断念したにも関わらず、楽勝のはずが、ひょっとしたら落選というピンチらしい。
反攻は2方面から吹き上がった。正面からは、自・公=神の国連合に対する危機感で、前回選挙では候補者も立てられなかった社民党が、市民派候補・北川れん子をかつぎだした。背後からは、自民党の調整を不服として、元々の候補者が無所属での立候補を決めた。
更に兵庫県連合が中核となって兵庫県内の地方政治を牛耳ってきた「連合・5党協」への反発が火に油を注ぐ結果となった。民主党が立候補を見送ったこともあって、連合傘下の労組も一斉に社民党候補支持へと動き出したからだ・尼崎市議も社民党、無所属議員が相次いで支持を表明。市民運動、地域生協、女性の勝手連的動きも急速に広がりを見せてきた。
「冬柴を落とせ」の声で全国からの支援も動き始めた。公明党の牙城、尼崎市で、幹事長の冬柴をたたき落とせば、自・公=神の国連合への痛打となるのは間違いない。
足し算しかできない野中の知恵で、人々の怒りや不安を抑え込めるはずもない。強引に足したはずが、前から後ろから反攻の火の手が上がる。
6月25日総選挙。1票の動きが権力者共の思惑を打ち破る。急所に一撃を。
(M)
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