2003年 6月5日
通巻 1146号
NPO法人が各地に誕生し、1万件を超えた。現在、1日4〜5件が認可される勢いだという。震災後の神戸のボランティアグループは次第に消滅し、NPO法人となったいくつかの集団が生き残った。
6人を雇用しているNPO理事長「神戸でも最近、企業社会の競争に疲れてNPOに参加したいという人が増えた。しかし、ここでも能力が問われるし、競争もある」。内発的な労働を求めても、情熱だけでは駄目で、ソロバン勘定の能力はここでも問われる。
企業社会に疲れたら「セラピー」の領域である。アート、フード、ハーブ、アニマル、ガーデニング、どれもセラピーがついており、セラピストたちが癒しを提供している。ここでも新たなコミュニティビジネスが問われる。
こうした市場によるコミュニティの解体力に抵抗する手段として、ITは広がりを見せている。市場とヒエラルヒーから解放された空間があり、対等の交流が可能になる。政治との境界もたやすく越えていく。ITによる関係の作り方は、正面から取り組んでおく必要のある現代アソシエーションの領域だと思う。次世代のエネルギーが結集するボランタリーな経済の可能性にとっても重要な課題であろう。 (I)
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人民新聞社
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