2003年 2月5日
通巻 1134号

米軍によるイラク攻撃が近づいて来た。世界はイラクイラクと一色だが、1年前はアフガニスタンだった。「正義の味方」アメリカが、アフガニスタンの人々のために戦った国が、いまどうなっているのか。誰も言わない。

 アフガニスタンで、アメリカ人の一人歩きは益々危険だと聞いた。アメリカへの憎悪はすさまじい。抗争は激しさを増して、カネが全ての社会が戻って来たのだという。所詮は金と力を持ったヨソ者が、やりたい放題をして、去っていったというコト。残された人々と自然には、傷だけが残る。

 その前はソ連だった。そのもう1つ前はどこだったか。イギリスだったかフランスだったか。ブッシュの頭には、この程度の歴史認識すらないのだろう。

 5年前、アメリカはイラクを攻撃している。湾岸戦争の教訓は何だったのか。その更に18年前、イラン・イラク戦争の時、アメリカは悪の権化フセインに大量の武器を与え、政権を支えた。フセインも、オサマ・ビン・ラディンも、アメリカが育ててきたのが歴史上の真実なのだ。

 ブッシュの頭に、「人格」とか「自然」とか「人間」すらないことは明らかだろう。あるのは人種差別意識と、兵器産業・石油産業の利益のみ。

 世界の人々の眼は、節穴ではないのだから。


(M)

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人民新聞社

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