2001年 12月15日
通巻 1096号
アルゼンチンがついに「借金返せません!」と破産宣告した。勇気と理性ある決断だ。アルゼンチンは、失業率20%、工業生産マイナス25%という無茶苦茶な状態なのに、外国の借金を優先して返済すると大統領がエエカッコしたもんだから、当然にも暴動となった。
アルゼンチン経済にトドメを刺したのはIMF。米系銀行への借金返済のために財政赤字削減を無理強いし、失業手当の削減、公務員の首切り・賃下げ、高齢者年金を引き下げた。結果、経済は急激に収縮して破産。
暴動に慌てたIMFは、短期・高利の緊急融資を繰り返したが、何のことはない、全て米系民間銀行への借金返済に回された。ワシントンを出た金は、ニューヨークに帰り、アルゼンチンの借金が増えただけだった。
これはマチ金のやり方だ。サラ金から見放された貧乏人に金を貸し込み、サラ金の金を返させて、身ぐるみ剥いで最後は「カラダ」を売り飛ばす。
そういえば、犯人匿ってる奴は犯人と同じという屁理屈で戦争始めたヤクザの組長がいたが、ヤクザとマチ金は、一心同体。ぐるになって、貧乏人から金を搾り取る。ヤクザとマチ金が跳梁跋扈するグローバリズム時代。くれぐれも借金苦に自殺なんぞ考えずに、正しく自己破産の道を。(H)
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人民新聞社
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