2001年 10月5日
通巻 1089号
狂牛病の原因物質―異常プリオンは、草食動物である牛に無理やり肉骨粉を与えた結果生み出された。近代畜産業の敗北である。グローバリズムの結果、どの国からプリオンが検出されても不思議ではない。日本では1984年以降ヒツジ57頭に異常プリオンによる「狂羊病」発病の記録がある。まずこの物質を作り出したイギリスは製造物責任をとる必要があり、日本の畜産農家は補償請求権を保持している。
アフガンでは、高地を利用した放牧畜産業が営まれ、牛やヤギ、羊が健全に育っている。北部の雪どけ水を利用した灌漑による小麦やトウモロコシの栽培も行われている。グローバリズムを推し進めるWHOの方向はこうした健全な農業をも破壊しようとしている。爆撃機から食料をばらまく前に、この国の農業の再建策を考えるべきだ。それがテロをなくす最も近道である。地雷や武器をばらまいたアメリカに対して、アフガンの農民は農業破壊への補償請求権を保持している。
武器と主要な食料は貿易制限を受けるべき品目である。そのことを抜きにした世界平和はありえない。ブッシュの頭はスポンジ状態だし、それが世界の政治家たちに伝染していく様子は異様である。狂った政治家は、出荷停止にする必要がある。 (I)
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人民新聞社
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