2001年 9月5日
通巻 1086号
アメリカでの同時多発テロは報復戦争の連鎖に世界を引きずり込もうとしている。これを何としても防がなければならない。おそらく今やインターネットの世界では報復、聖戦、反戦の大激論が地球上を駆け巡っているに違いない。
いろいろな意見や立場があって当然だが、善良なる人民は殺す側にも殺される側にも振り分けられる。どちらも嫌だと言ってみても、どちらかの側に追い詰められていくのが戦争というものだ。
小泉はブッシュのしり馬に乗って報復戦争をいち早く支持し「やれることは何でもやる」とホザいている。彼は日本の歴史上最低のアホの首相として名を残すだろう。「憲法の枠内で」というのは憲法を無視する虚言である。鹿児島の知覧で特攻隊の遺影に涙したと言うが、彼は直情的に好戦的なタイプと見た。
自衛隊を米軍の後方支援に出動させるとイキまいている。日本人はすぐにも報復テロの標的にされるだろう。テロにいちばん弱い日本なのかも知れない。反戦に命をかけねばならない時代がくることを覚悟しなければならない。同じ命をかけるなら殺される側で連帯して戦いたいものだ。人民の歴史は非暴力で暴力を駆逐する戦いが主流であったことを忘れずに。 (F)
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人民新聞社
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