2001年 8月25日
通巻 1085号

 最近、選挙がおもしろくない。開票もしてないのに当確がでる「出口調査」が原因かとも考えたが、どうも主因ではないようだ。「積極的に票を入れたいところがない」のは、選挙権を持ってから、いつものことだ。一体、何が原因なのだろう。

 選挙と言えば、神戸市長選が今秋あるらしい。あの笹山さんは退陣を表明したが、後釜の山下助役が昨年急死したので席が宙を浮いている。今のところ、「禅譲」候補の現助役に、「小泉」の尻馬に乗る自民党の古参市議、日本のブレアになるという「市民派」市議に、元日銀支店長、大学教授に、元WHO研究員、参院選で石井亮一に脅されて出馬できなかった市民運動家と、ゾロソロと出馬表明している。が、いずれも得体が知れない。

 ここでハタと気がついた。そうか、最近選挙が面白くないのは、この顔ぶれだ。「政策」なるものを各候補者とも掲げている。「市民生活最優先」を掲げる候補が、その同じ口で「規制緩和と民活主導」を唱えている。「どっちがホンマか」と言いたくなる。これはまだマシな方で、政策の「せ」の字も言えなくて、「市政を変えなくては」しか言わない人もいる。そんなことで「行政の継続性」という妖怪に勝てると思っているのだろうか。話を聞けば聞くほど厭になる。そして、選挙は面白くなくなっていくのであった。(K)

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人民新聞社

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