大阪市・またもや野宿者テントを強制撤去(西成区・釜ヶ崎)

野宿者追い出し政策をやめろ!

2001年 3月5日
通巻 1070号

大阪市がまたもや野宿者テントを強制撤去(西成区・釜ヶ崎) 大阪市はまたもや野宿者テントを強制撤去した。3月7日朝、大阪市建設局の職員約50名は、西成署公安ポリ公約10名に守られながら登場。西成区今宮中学校南側道路に設置された野宿者テント5張を撤去した。現地の野宿者・日雇い労働者は、強い抗議の声を上げ、居住者の居るテントについては撤去を許さず、また、テント撤去後建設局が設置しようとしたバリケードも設置させなかった。
 強制撤去の動きは、2月27日に始まった。「植樹のための工事」を名目として建設局職員が、行政代執行の通知を行い、連日「説得」という名の執拗な嫌がらせを開始。結果、5人がテントからの立ち退きに追いやられた。
 大阪市は、テントを撤去し、「自立支援センターへの入所」を勧める。しかし、自立支援センターは管理が厳しく、また、仕事がないため「3ヵ月後の自立」は全く目処が立たず、一時避難所になっているのが現状。「テント撤去のための代替施設」化している。
 「俺たちは、アルミ缶や段ボールを集めながら日々の生活費を稼ぎ、自立している。これ以上追い立てないで欲しい」と、野宿者らは語る。
 出ていった5人のうち2人は「自立支援センター」へ入所したと聞く。しかし、残りの野宿者の行方は分からない。

 

西成署公安ポリ
西成署公安ポリ 西成署公安ポリ

 

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