全貧連、改憲阻止闘争に決起!
〜日比谷「5・3護憲集会」参加記

(全貧連・松本哉)

2001年 6月5日
通巻 1078号

 ご存知の通り、最近、改憲論議が激しい。平和憲法がなくなり、「軍」がのさばり始め、強権政治が敷かれるようになったら、我々貧乏人の存在も危ういのだ!これはキケンだ!従来の保守反動連中も調子に乗りまくっており、議論の内容も自衛隊容認や安保強化どころではなく、「集団的自衛権行使」だの、「国軍創設」だのと、ろくでもないことを企みはじめているほどだ。これでは、ノンポリ集団=民主党が勢い負けして取り込まれるのも時間の問題である。
 だがしかし!こういう情勢を黙って見ているほど、我々もお人好しではない。あまり改憲阻止派をなめてもらっては困るので、ここいらでひとつ反撃を食らわしておくことにした!我々の恐ろしさを知らしめてやろうではないか
 というわけで、去る5月3日、日比谷にて行われた「5・3護憲集会」に、我々も便乗して大暴れすることにした!

 当日、我々貧乏人部隊は日比谷公園で集合したのだが、案の定、公園周辺は右翼の街宣車でごった返していた。連中は例によって、「土井たか子は横田めぐみを帰せ!」などとトンチンカンなことを叫びまくっていた。しかも、なぜか全員パンチパーマかツルッパゲという、ハイテンションぶりを発揮していた。これは笑える
 我々も、「全貧連」旗を振りまくる、トラメガで「右翼帰れ!」などと叫びまくるといった挑発をしまくって応戦。すると、あの連中も単純だから、怒鳴り散らしながら車で突っ込んできた!そして、車内から出るわ出るわ、刺繍入りの黒特攻服のあんちゃん、全身迷彩服のチョビひげ男、白いスーツにグラサン 葉巻のオヤジなど、古典的ないでたちの者共がゾロゾロ降りてきて殴りかかってき、早速大乱闘になった!
 しかし、「新しい歴史教科書」なんぞを作っているようなグズグズした連中よりは、よっぽど愛嬌があっていい。そのコミカルな姿を見ていると、実はいい人たちなんではなかろうか、という気までしてくる……。が、まあ敵は敵、そうも言ってはいられない。ともかく、こうして憲法闘争のエキサイティングな緒戦を飾ったのだ。

 いよいよ集会は始まり、1万人近く結集し、会場が溢れるほどの大盛況になった。で、なぜか、この集会の締めくくりの「集会決議」を採択する際の、決議案の読み上げを我々が頼まれていたのだ。担当の貧乏人W氏は壇上で「マイクは握ったもん勝ちだ」と言わんばかりに、司会者の制止を振り切って全貧連のアピールを決行!参加者1万名に「全貧連」の名が轟いてしまった!でかした!(総括会議で大問題になったらしい)
 さて、集会も大盛況に終わり、デモに移った。我々全貧連も約50名で独自隊列を組み、意気揚々とデモに出撃した。が!主催者いわく今回は「平和的パレード」。確かによくまわりを見渡してみると、他の隊列は歌を歌ったり、かぶりものを着ていたりしている!これはまずい、明確にノリが違う!ついていけるのか?
 しかし、我が暴徒集団はデモ開始直後、いきなり「自民党本部爆破!」、「我々は法律を破りまくるぞ!」、「貧乏人の恐ろしさを知らしめるぞ!」などと、とんでもないシュプレヒコールを連発!権力側も、「平和的パレード」と思っていたらしく意表をつかれ、なすすべがなかった。
 我々は、突入して来ようとする右翼に罵声を浴びせつつ、そのまま銀座の中心部に突入。密集・ジグザグ・逆走・渦巻き・警官隊の壁の突破など、まさに大暴れを開始した。すると、さすがに公安も怒りだし、「検挙!検挙!」などと私の手を引っ張り始めた!だが、これをも軽く振り切り、終着の東京駅まで、デモを貫徹したのだ!ざまあみろ!

 ともかく5・3は大勝利に終わった。右翼との大乱闘騒ぎを起こし、デモで銀座を大混乱に陥れ、おまけに、1万名の集会参加者に我々の名をとどろかせたのだ!まさに、ゴールデンウィークの銀座の平和的な雰囲気を吹っ飛ばすという大戦果を勝ち取ったのだ!
 敵は憲法改悪という、かなり最終的な攻撃を仕かけてきている。こんなものをのさばらせておくわけにはいかないので、一挙に総反撃を開始し、まとめて蹴散らしてやろう !!


(終)

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大学から出撃し、街頭での大暴動を! (1077号)

[ Web ]

全日本貧乏学生総連合(全貧連)の中の1つ、

法政の貧乏くささを守る会のWEBページ「貧民日報」

 

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