告発!警察の民族差別・人権侵害

韓国籍と分かったとたん態度豹変

拳銃まで抜いた三重県警(1)

三重・孫 文浩(Son moon ho)

2000年 10月5日
通巻 1056号

 1993年10月29日午前6時頃の出来事です。私、三重県津市に在住しています。当時27歳で不動産会社を退職して、アルバイトをしながら宅地建物取引主任者の試験に専念していました。
 事件の前日、アルバイト先で飲み会があり、私は参加しました。深夜12時過ぎに終了しての帰宅の際、眠気が襲い、運転が危険と判断して駐車場の自己所有の乗用車の中で仮眠をとりました。朝、目を覚まして運転をして帰宅途中に中央分離帯に激突して自損事故を起こしました。そして救急車にて三重県四日市市市民病院に運ばれました。
 私は意識を失っていました。ベッドで気がついたときには回りに医師(松浦)2人と看護婦さんが3、4人、そして警察官が2人いました。私は事故により右太股骨折と指2本折っていました。医師によると事故のショックで点滴の緊急の処置が必要だったのですが、それよりも先に警察官の尋問が始まりました。
 最初に年齢や今までの職業を聞かれました。次に何キロスピードを出していたかとか、事故現場を問いただされました。私は居眠りで事故を起こしまして、スピードや事故現場は答えられませんでした。次に免許書を確認され、国籍が韓国籍と分かったとたんに警察官の態度は一転しました。窃盗の疑いで車のナンバープレートを聞かれたり、飲酒運転ではないのかと追及されました。尋問は長く続きました。私は肉体的にも精神的にも疲れました。早く緊急処置をして欲しいと訴えました。在日韓国人、朝鮮人にも永住権があり、人権もあるので平等に扱って欲しいと言いました。
 そのとき、1人の警察官が「そんな市民はいてもらわなくてもいい」との発言です。私は怒りました。そして次に警察署へ強制連行すると言うのです。医師はそのとき、ただ沈黙して傍観していました。私は警察官に「お前らいいかげんにしろ」と怒鳴りました。その次の瞬間です、1人の警察官が「何、きさま!!」と言って拳銃を抜いて私に銃口を向け発砲しょうとしました。私は驚きました。さすがに医師(松浦)が私の身体の上に覆い被さってかばってくれました。
 しばらくの沈黙のあと、私は警察官に対してこの問題は訴えると言い、警察官の名前を問いただしました。警察官は黙ったままでいました。
 私はこの現場を何とか押さえておく必要があると思い、すぐに新聞社を呼んでくれと回りの人に頼みました。そのとき(最初から現場を見ていたかは不明)、整形の部長さんが出てきて新聞社を呼ぶことを止めました。
 警察官はその場を立ち去りました。その後点滴の処置が行われました。


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