【くりりゅうの哲学ノート】病と暴力を軸に賃労働を捉え直す 在野の哲学者・文筆業 栗田 隆子

 断捨離という言葉が流行って久しいが、もっぱら捨てるに徹している日々。そして私の部屋がぐんぐんきれいになっている。  同時に社会活動で出会った人間関係の一部に終止符を打ったり、距離を置いたりした結果、みるみる寛解の道を辿 …

風営法改正の全国的運動へ 文筆家 真澄蓮

踊らせた罪? 時代遅れのダンス規制  2012年、DJが流す音楽に合わせてダンスを楽しむ「クラブ」の老舗「NOON」が「風俗営業の許可なく客にダンスを踊らせた罪」で摘発された。この事件をきっかけに広がった風俗営業法(以下 …

サポートユニオン「with YOU」 事務局長 島野正通さんインタビュー

 阪急茨木市駅の近くに事務所を構える労働組合「サポートユニオンwith YOU」。労働相談だけでなく、地域で人がつながる場をつくりたい、と退職者を中心に活動している。事務局長の島野さんに話をきいた。  JR阪急京都線の筋 …

タリバン・政府軍が一時停戦

17年間の戦争に民衆はうんざり  パシュトー族の男たちがアフガニスタンヘルマンド州から首都カーブル市までの400マイルを平和行進し、アフガニスタンの各戦闘グループに戦いを止めよと訴えた。6月8日、ガズニー州ではハザーラ族 …

【視点論点】ギリシャ、債務危機 未来世代へのツケ回し

 緊縮財政の成果でギリシャが債務危機から立ち直ったというような記事を読んで、びっくり。そんなはずはないと思って調べると、やはりそんなはずはなかった。要するに、甲からの借金を乙からの借金に切り替えただけで、甲からの借金が少 …

労働組合を非合法化する弾圧 ―編集部 関西生コン・武委員長ら執行部26人 軒並み逮捕

 大阪府警は9月18日、全日建運輸連帯労組・関西地区生コン支部の副委員長ら16人を威力業務妨害容疑で不当逮捕した。滋賀県警は、湖東生コン協同組合の理事ら4人逮捕(7月18日)、に続き、理事長ら3人を逮捕(8月9日)。さら …

9/2大阪「Go West」集会開催

 9月2日、大阪市中央会館で「Go West Come West 3・11東北・関東 放射能汚染からの避難者と仲間たち」が第6回集会を開催した。本紙既報の「8・6ヒロシマ弾圧」の行動報告をメインに、日本政府が放射能被害を …

【言わせて聞いて】偏見と差別が常態化した国

東京医科大学の女性受験者差別は本当に驚いた。医療現場が男性医師が不足しているからということが理由らしいが、このような理不尽が許されていいわけがない。誰もが公正に受けられるはずの受験でこのような不正や差別が行われていたなん …

マルクスの世界 ― 資本主義に期待するものがあったのか~ ロビン・ヴァーギース~

  経済が低迷するたびに、資本主義体制の最終的自滅を予言したマルクスは正しかったという声が現れる。しかし、現在の問題は、資本主義が急激に危機に陥ったという問題ではなく、通常の働きが問題なのである。この数十年間、 …

川崎市でイスラエル軍事見本市「ISDEFJapan」開催

「ISDEFJapan」初日。会場となった川崎市とどろきアリーナ前には、開催強行に抗議する人々、約200人が押し寄せた。「とどろきアリーナを軍事見本市に貸さないで!」「東京五輪を口実にした軍事見本市はいらない!」等メッセ …

【ぷりずむ】

         日本の政治状況は、アベ政治に反対する側がバラバラ、この一言である。共産党と組むのかどうか、これが一つの分岐点になっている▼思い起こすのは毛沢東の『矛盾論』である。毛沢東は1937年8月、延安でこれを講演 …

【記者の目】障がい者雇用を水増し(3460人・42年間)

 国土交通省や総務省などの中央省庁が、義務付けられた障がい者の雇用割合を42年間にわたり水増しし、定められた目標を大幅に下回る実態を隠していた。障がいの程度が比較的軽く手帳を交付されていない職員などを合算する方法で誤魔化 …

【連載】 パチンコからカジノ法案に至る官製ギャンブルの正体(3)  元パチンコ店経営 李 達冨

 今年の2月に、「マックスタイプ」パチンコの新規設置を認めない新たな規制ができた。この動きを「日本駆け込み寺」代表の玄秀盛氏は朝日紙上で「勝ちにくいよう出玉の上限が引き下げられた」としているが、間違いだ。  「マックスタ …

【第5回論説委員会】再浮上する民族解放闘争 アメリカの衰退と中東情勢の変化  論説委員 津田道夫

民族解放闘争の中心にあったパレスチナ解放運動  昨年11月、人民新聞編集長が突然逮捕された。  容疑は「サギ罪」。銀行がキャッシュカードを不当に追加発行させられたことが、唯一の被害の実体であるとする、珍妙な一審判決が下さ …

【沖縄統一選報告】知事選を前に 名護市民 稲垣絹代

 前稲嶺市長派の14人全員当選を目指して、3か月前から選挙戦が戦われた9月9日の名護市会議員選挙がとにかく終わった。  残念なことに、1人、大城松健さんだけが70票差で届かず、野党議員が1人減になった。一段落する暇もなく …