IRAQ for SALE ─戦争成金たち─
『IRAQ for SALE ─戦争成金たち─』
2006年/アメリカ/カラー/75分/日本語版制作:人民新聞社
監督・制作:ロバート・グリーンウォルド 字幕翻訳:脇浜義明

★解説★

イラク戦争でハリバートンなどの軍事企業がどのくらい儲けているか?を暴露したドキュメンタリー映画。

イラクやアフガニスタンに派遣された兵士たちは、命がけで危険な任務を果たし、帰りを待つ家族は、不安な日々を過ごす。

その一方で、2005年の1年間に161兆ドルが防衛省と契約した軍事企業に支払われ、会社幹部は、8億6800万ドル(900億円)という法外な報酬を手にしていた。

チェイニー副大統領が社長を務めていたハリバートン社には、6兆ドルが支払われており、その利益は2年で4倍になったのである。

このドキュメンタリーは、企業利益の極大化が税金の浪費によって生み出されている現実も明らかにしている。軍事企業との契約では、「コストプラス」という方式が採用されており、かかったコストが全額保障された上で企業の利益が上乗せされる。つまり経費がかかるほど利益も増えるわけだ。このため、不正と無駄遣いが横行し、税金が浪費されていく。

これら軍事企業は元政府高官・有力議員に多額の献金をし、密接な関係を築く。彼らはこうして随意契約で請負業務を獲得している。日本で守屋事務次官の腐敗が明らかになったが、この映画が描く構図は、日本の防衛省疑惑のひな形を見るようだ。

全米に衝撃と怒りを巻き起こしたドキュメンタリー映画の日本語版、ついに完成!

★ロバート・グリーンウォルド監督のプロフィール★

ニューヨーク市出身。地元の芸術高校に進学し、卒業後は数本の自主映画で監督をつとめた。その後ロサンゼルスへ移り住み、テレビ番組のディレクターとして成功を収める。1977年にモスクワオリンピックを題材にしたテレビ映画『21 Hours at Munich』をプロデュースし、エミー賞で3部門からノミネート。1984年にDVを題材にしたファラ・フォーセット主演『バーニング・ベッド』で監督をつとめ、ゴールデングローブ賞(ミニテレビシリーズ/テレビ映画賞)などを受賞している。

その後も社会派ドキュメンタリー映画を次々制作しており、FOXニュースとそのオーナー=ルパート・マードックを題材にしたOutfoxed: Rupert Murdoch’s War on Journalism』は、大きな話題を呼んだ。

★主な民間軍事企業★

ブラックウォーターUSA
  ブラックウォーターUSA

アメリカ海軍特殊部隊SEALsを退役したエリック・プリンスにより1997年に創設された。年4万人以上の社員をトレーニングしており、10億円以上を政府との契約によって得ている。同社は株式非公開の企業で、内部情報はほとんど公開しない。創設者=プリンスはインターンとしてホワイトハウスで働いたこともある。

ハリバートン
  ハリバートン

イラク戦争の後方支援・復興に関わる事業を子会社:KBR (Kellogg Brown & Root) 社が受け持っている。チェイニー副大統領がハリバートンのCEO(1995〜2001年)を勤めていていたこともあり、ペンタゴンから、イラク油田を運営し石油製品流通を担当する随意契約も獲得している。

※その他 以下の会社がある
CACI Titan Corporation

CACI California Analysis Center Inc./Titan Corporation/Carlyle Group /DynCorp/Military Professional Resources

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