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2015/2/10更新

高江・ニュースクリップ(2015年1月)

「基地負担軽減」無視の米軍

座り込み排除準備する日米両政府

ヘリパッド反対運動への弾圧を許さない!

辺野古と同様、米軍北部訓練場のある東村高江でもヘリパッド建設が強行されようとしている。

以下、この1カ月の高江の動きを追った(参照・「琉球新報」「沖縄タイムス」、「ヘリパッドいらない住民の会」ブログ、他)。(編集部)

* * *

12月30日…防衛省が、米軍北部訓練場内でのヘリパッド建設を進めるため、工事車両の出入り口となる県道70号線沿いの路側帯の日米共同使用を解除して、米軍専用に戻す手続きを始めたことが判明。米軍はすでに国有林を管理する林野庁へ解除を通知したという。この通知に日米合同委員会の合意や県の許可・同意を得る必要はない。N─1地区の出入り口の路側帯にある座り込みテントや車両を排除する目的。

1月9日…「ヘリパッドいらない住民の会」(以下、住民の会)が沖縄防衛局(嘉手納町)に抗議要請行動。内容は、@N─1テントのある県道70号の路側帯を米軍専用にすることについて、AあらたなG地区ヘリパッド工事では高江集落内の生活道路を使用することが不可避ではないか、という2点。返答は、「調整中で答えられません」との繰り返し。

13日…銃を持った米兵約25名が、県道70号を歩行して北部訓練場内に入っていく姿が目撃される。1996年のSACO最終報告では、「公道における行軍は既に取りやめられている」と明記されている。

応援カンパ先など

辺野古・高江の闘いに連帯しよう!

◎ヘリ基地反対協(海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会)…10年以上にわたる辺野古での座り込みなどを続けている。カンパ振込先(郵便振替)・01700-7-66142「ヘリ基地反対協議会」

◎ヘリパッドいらない住民の会…高江で米軍のヘリパッド建設に反対し、座り込みの抗議を続けている。カンパ振込先(郵便振替)・01780-1-65612「ブロッコリーの森を守る会」

◎沖縄平和市民連絡会…高江・辺野古への支援行動のために、那覇からの送迎車を出している。カンパ振込先(郵便振替)・01710-5-88511「平和市民連絡会」/通信欄に「辺野古・高江行きカンパ」と明記を。

◎辺野古へカヌーを贈る会…「新しいカヌーがあったら、海上保安庁相手に思う存分闘える」との辺野古現地からの声に応えて始まったプロジェクト。これまでカヌー以外にも、ウェットスーツ、軽トラック、ワゴン車などを届けた。カンパ振込先(郵便振替)・(記号)10560/(番号)18094791「辺野古へカヌーを贈る会」(総合口座のため、「電信扱い」で送金を)

◎沖縄「建白書」を実現し未来を拓く島ぐるみ会議…辺野古へのバスを沖縄各地から運行中(那覇からは県庁前・県民広場から朝9時半集合、10時出発、17時半解散。当面、毎日運行予定。参加費1000円、問い合わせ先…080-6482-4963〔島ぐるみ会議事務局〕)

19日…米軍ヘリパッド建設が計画されている東村高江のN─1地区座り込みテント前で、「住民の会」主催の「オスプレイパッド建設の暴挙を許さない高江緊急集会」に約520人が参加。防衛省が座り込みテントのある県道70号の路側帯を米軍使用専用に運用を変え、反対住民を強制排除しようとすることに抗議するもの。「これだけの人が集まれば工事は止められる。高江にも関心を持ってもらいたい」(住民の会/東村議伊佐真次さん)。

23日…住民の会が県庁を訪れ、県道70号の日米共同使用を解除して米軍専用使用としようとするのは「明らかに反対運動の強制排除だ」として、辺野古と同じく新たな基地はつくらせないという県の姿勢を示すように要望した。県側の回答は、「N─1の県道路側帯について防衛局が何も決まっていないと言う以上、こちらもどうしようもない」というものだった。

また、米軍への北部訓練場で新しく建設されたN─4地区のヘリパッドで、21日、米軍のヘリコプターが着陸しているのを高江住民が確認していた問題で、米軍が正式提供前にもかかわらず使用したことを認めた。

27日…沖縄防衛局が北部訓練場のヘリパッド建設工事で、国頭村にあるG地区でのヘリパッド建設工事について、宜野座村の業者と1億9000万円で契約。工期は2016年3月いっぱい。

30日…日米両政府は、日米合同委員会で、東村高江の米軍北部訓練場で完成したN─4地区の2カ所と、N─1地区のヘリパッド建設予定地に通じる県道70号からの進入路を米政府に提供することを合意。閣議決定と政府間協定の締結を経て、正式に米側に引き渡される予定。しかし新ヘリパッドの運用は、北部訓練場の一部返還が条件なのにもかかわらず、すでに昨年3月と今年1月、N─4地区での米軍機の訓練が目撃されている。「(基地の)整理縮小と言いながら、実際はどんどん負担が増えている」(住民の会/東村議伊佐真次さん)。

* * *

座り込みテントを強制排除するために、日米両政府は県道70号の路側帯を米軍専用の使用に変えようとしている。法の運用を変えてまで、ヘリパッド建設を強行する国の非情さを実感するが、逆に言えば、辺野古同様、高江の座り込みがそれだけ国を追い詰めていると言える。

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