人民新聞オンライン

タイトル 人民新聞ロゴ 1部150円 購読料半年間3,000円 ┃郵便振替口座 00950-4-88555/ゆうちょ銀行〇九九店 当座 0088555┃購読申込・問合せ取り扱い書店┃人民新聞社┃TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441┃Mailto: people★jimmin.com (★をアットマークに)twitter
HOME社会原発問題反貧困編集一言政治海外情報投書コラムサイトについてリンク過去記事

2014/3/25更新

フクシマ 3回目の3・11

「放射能のせい」で私たちは出会い3・11は新たな一歩の道標となった

「原発いらない福島の女たち」 黒田 節子

あれから3年、「フクシマを忘れないで、繰り返さないで!」と、二つのイベントが3月10日、11日と開催されたので報告したい。

「いのち まつらむ」脱原発の夕べ ―祈りと対話と、歌の集い―in郡山市

前半には全員での自己紹介と「思いの共有」のひとときがあり、一方通行ではない参加型の集いが図られた。川原さらピアノのヒーリングミュージック、関さんの詩の朗読。低線量被ばくを強制され続けているフクシマの毎日だ。私たちには無意識のうちにも相当なストレスと緊張があるのだろう、詩とパワーポイントによる「3年ぶりの布団干しだね」というジョニーと息子さんとの会話の場面では、このようなことが再びあってはいけない、断じてあってはならない…と、ただただ涙があふれてしようがなかった。(ちなみに、震災後私はまだ布団を干せてはいない)。

後半は「いのちの歌ライブ」。朴保が被災地福島でぜひ歌いたい、支援したいといっているのを聞き、有志が段取りして実現した。朴保フアンは熟年が多いようだが、実は私もかなり前に彼の歌に出会い、ずいぶんと助けられた記憶がある。歌には痛んだ魂をなぐさめ、新たな息吹を生んでくれる力があることを、ここでもまた確認した。

企画の途中から合流してくれた、いぢょんみと朴保の豪華なステージをタップリ2時間近くも楽しんだが、「明日もまたね!」ということで、プレ・イベントとしての役割は大いに果たしたと思う。

「第3回3・11原発いらない!地球(いのち)のつどい」in福島市

 さよなら原発3・9関西行動

大阪では3月9日、扇町公園と北区民センターを会場に「さよなら原発3・9関西行動─すべてのいのちと未来のために」がおこなわれた。

好天気もあって労組・市民団体の参加を中心に7000人が参加(主催者発表)。参加者は昨年より少なく、家族連れなどの若い世代の姿も少ない印象だ。

各団体からの活動報告や呼びかけ、子どもたちの合唱による「脱原発」アピールが続いた。なかでも、小出裕章さんの「福島を放っておいて、何がオリンピックでしょうか!私は、喜んでこの国の非国民になります」とのアピールが印象的だった。

最後に、「集会決議」を採択。「福島原発事故は終わっていない」こと、いまだに続く仮設住宅での生活、徐々に表面化している健康被害、収束・除染作業にともなう被ばく労働、汚染水問題が解決できないままでの再稼働を進める政府を批判。地元・関西での大飯・高浜原発の再稼働や、高速増殖炉「もんじゅ」運転再開による核燃料サイクルと、原発輸出への反対を訴えた。

集会終了後は、3コースに分かれて大阪キタをデモ行進。大阪府警がデモ隊列を細切れに分断して、足早に歩かせようとする中、「反原発」を訴えた。(編集部一ノ瀬)

今年は「原発いらない福島の女たち」と、去年の3・11を担ってくれた「スリーノン(3NON)の女たち」の共催だ。

午前中は、県知事へ要望書「原発事故被害県としてあるべき行動を」を届け入れる。県庁との往復にデモ行進。東京からは大型バスに満杯の50人の参加があり、4つのチャンゴが景気をつけてくれた。
福女たちのタイベックスタイル(真っ白な放射能防護服)も、道行く人びとの注目をあびた。音と視覚によるパフォーマンスを加えながらの手作りデモは人々に訴える、「原発はもうゴメン」「野山を返せ、安全を返せ」「再稼働絶対許さない」「国や東電は責任をとり、全額補償しなさい」「子どもを避難させて」など。

午後からの会場は「AOZ(アオウゼ)」の最も広い部屋で行われた。

第1部のスライドショー「原発いらない福島の女たち」の歩みは、この3年間がどんなものだったかをかいつまんでお披露目。あっという間の、しかも濃密な3年だった。「10年、20年かかってやっと分かってくるだろうことを、私たちは1、2年で経験している」とは、女たちのひとりMさんの名言。
私たちは、時折迷走し混乱しながらも、来るべき未来はどの方向にあるのか、ハイロへの道筋をしっかりと見つめつつ進んでいきたい。私たちは、誰をも傷つけたくはないし、傷つけられたくはない。多重な犠牲と差別の上に成り立つ原発を即時停止したい。

続いて、福女たちによるテーマ別の現状報告。@健康・避難・移住A除染・帰還B被ばく労働C放射性廃棄物焼却DIAEA環境創造センターE損害賠償請求訴訟F再稼働反対・脱原発。

フクシマはあまりにたくさんの課題を抱えてしまったが、どれも目をそらすことはできないものばかりだ。

第2部。昨夜に続く、いぢょんみ&朴保のライブは、会場いっぱい200人のハートをつかんで離さなかった。唱歌「ふるさと」がそうであるように「ああ、福島」はしかし、キツすぎて歌えないなァ。

アイヌの歌と踊りで円陣、次いで久しぶりのカンショ踊り(会津磐梯山)が出て、場はクライマックスに。ステージに上がって踊る人々。もしかして、これが震災前のどこかの祭りだったらどんなにいいだろう、と思った。

「放射能のせい」は福島での日常会話にたくさん登場するが、「放射能のせい」で私たちは出会い、ライブはこのうえなく盛り上がり、3度めの3・11は、また新たな一歩のための道標となった。下手でもいい、折々に歌い踊りながらフクシマを訴えていきたい。

  HOME社会原発問題反貧困編集一言政治海外情報投書コラムサイトについてリンク過去記事

人民新聞社 本社 〒552-0023 大阪市港区港晴3-3-18 2F
TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441 Mailto:people★jimmin.com(★をアットマークに)
Copyright Jimmin Shimbun. All Rights Reserved.