人民新聞オンライン

タイトル 人民新聞ロゴ 最新版 1部150円 購読料半年間3,000円 郵便振替口座 00950-4-88555┃購読申込・問合せはこちらまで┃人民新聞社┃TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441┃Mailto:people★jimmin.com (★をアットマークに)
HOME社会原発問題反貧困編集一言政治海外情報投書コラムサイトについてリンク過去記事

2012/1/23(月)更新

東電解散!!勝俣邸リアリティーツアー2011

勝俣さんちにお手紙を届けよう

2011.12.25 新宿

リアリティツアービューロ 権田原米三  

2011年も押し詰まった12月25日、この日、リアリティツアービューロ(RTB)の主催による「東電解散!!リアリティツアー2011〜勝俣さんちにお手紙を届けよう〜」が呼び掛けられていた。四谷三丁目近辺にある東京電力会長勝俣恒久氏の自宅を、新宿から歩いて訪問し、「お手紙」を彼に届けるという企画である。

勿論、ただ手紙を届けるというのではない。

原子力発電を推進し、福島第一原発事故を起こした責任を誰ひとり追及されず、責任を果たすこともない奇妙な状況に対して、責任者の一人である勝俣氏をはっきりと名指しし、自らの手で東京電力の解散をして貰おう。なにしろ、報酬が半額になったとはいえ今も3700万円以上の年収を得て、一等地に居を構え、経営の筆頭にいるのだ。

私たちは200人ほどの警察官に囲まれつつ、歩行者天国と歩道を歩いた。東京都公安条例では、「集団示威運動」(デモ)は公安委員会の許可が必要だとされているが、私たちは、この行動を公安条例で申請が必要とされていない、遠足や葬列などの慣習であると位置づけ、届け出ないまま出発した。届出もないのに警察が警備部隊を展開しているのは謎だが、「無届デモ」だと弾圧の機会を狙っていたのは確かだろう。

(以下一部全文は1435号を入手ください。購読申込・問合せはこちらまで。)

2008年10月26日、当時総理大臣だった麻生太郎の豪邸を拝見しようという「麻生邸リアリティツアー」が行われた。しかし、出発してものの数分で、取り囲んでいた制服・私服の警察官たちの乱入があり、東京都公安条例違反(無届デモ)と公務執行妨害を名目に3人が逮捕され、ツアーは中断せざるを得なかった。

3月の地震と原発事故以来、私たちはそれを再認識せざるを得ない。9月11日には、新宿で行われた原発反対のデモで12人が逮捕されるという事態にまで至る。勝俣宅前には地震以降、一人用ポリボックスが設置され警官が常駐している。彼は何に怯え、警察は何から彼を守ろうとしているのか。

「5人ずつ通れ」と警察が混乱を演出

勝俣邸に入る路地の手前では、100人の警察官が道路を封鎖し待ち構えていた。「手紙を渡しに行く」と告げると、「5人ずつなら通ってよい」と指揮官は答えた。道路を人が歩くことを規制できる理由は告げられず、非常に不当な措置である。そして曲がり角にツアーの一行を足止めしたため、歩行者の通行が困難な状況を警察自身の手で作り出し、混乱を演出しているかのようだった。

120名ほどの参加者のほぼ全員が勝俣氏の「モダン」な鉄筋コンクリート製の家を見ることができた。犯罪の責任者は今も責任を引き受けていないし、引き受けようともしていない。私たちがツアーを通して得たいリアリティとは、責任を曖昧にしたまま現在の状況をずるずると続ける「現実」ではない。原子力発電のない世界、核に支配されない世界のリアリティを獲得するのだ。

HOME社会原発問題反貧困編集一言政治海外情報投書コラムサイトについてリンク過去記事
人民新聞社 本社 〒552-0023 大阪市港区港晴3-3-18 2F
TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441 Mailto:people★jimmin.com (★をアットマークに)
Copyright Jimmin Shimbun. All Rights Reserved.