編集一言

2003年 10月15日
通巻 1156号

  野中広務が政界引退した。故郷に戻って、障害者施設や保育園などで、子供とつきあいながら余生を送りたいと語っているそうだ。自民党の黒幕的存在で、根回し政治上手となれば、役回りとしてはとても好きなれないが、敵ながら天晴れな人物だと思う。潔さと、貫くべき原則を持ち、最後のところではその原則に忠実であろうとした政治姿勢に敬服したことは一度ならずある。
 「今、時代が大きく変革して、我々が子供の頃から私自身が戦争にとられるまでの20年をひた走っているという感じがして仕方がない」野中の時代認識だ。野中のようなハト派政治家が小泉に見切りをつけて引退。一方タカ派・中曽根は小泉の指南役として居座り続ける。  確かに自民党は変わったのかもしれない。そして、日本も小泉路線に沿って変えていくのか?今日衆議院が解散する。      (H)

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人民新聞社

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