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▲1970年に敦賀原発で下請け労働者として働いた村居国雄さんは被ばくによる健康被害に苦しんだ(樋口健二氏「隠された被曝労働〜日本の被曝労働者〜」より)
更新日:2011/06/06(月)

[情報] 被ばく労働の求人に注視を
──山谷労働者福祉会館 なすび

収束の目処が立たない福島第一原発

一向に収束の目処が立たない福島第一原発ですが、1号機では、「原子炉建屋に入る二重扉の手前で270ミリSv/hを計測している」と報道されました。本当に目眩がするような高放射線量に愕然とします。

従来の基準100ミリSvでは20分あまりで限度に達しますし、緊急時の上限として引き上げられた250ミリSvの数値でさえ、1時間足らずで達してしまいます。

「循環冷却を回復できる」とは思いがたい状況です。しかし、どのような手段にせよ、労働者を短時間で交代させて事態への対処を行わざるを得ず、多くの被ばく労働者が生まれることは必至です。

今後、被ばく労働への求人が深刻な問題として浮上することになります。それにあたり、寄せ場周辺における求人や駅手配などで、福島第一原発での作業の求人が行われているかどうか、現場での情報収集をお願いします。また、そのようなケースがあった場合、ぜひ報告をお願いします。

また、これまでの原発内作業の経験者の話では、求人に際して、十分な説明や安全対策が行われるかどうか、はなはだ疑問です。注意を呼びかけることも必要と思います。

被ばく労働者が大量に生み出される

原発事故は「市民社会」を根底的に揺さぶる問題となっていますが、被ばく労働問題は、必ずしも中心的な論点とはなっていません。だからこそ、下層労働者の問題に関わる私たちのような運動が、この問題を注視しなければならないと考えます。

今後廃炉にむけて、数十年の被爆労働が不可避です。他方で、現場労働者の権利や労働条件、何かあったときの緊急対応などについての支援の枠組みはできていないように思います。内部告発などの受け皿があるかどうかも僕は承知していません。弁護士や労働組合の支援が重要であり、また、求人が地下に潜ることはよくないと思います。運動の側の対応が大切になると感じています。

▼なすびさん連絡先→nasubi@jca.apc.org

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