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▲大阪・御堂筋をパレード
更新日:2011/01/25(火)

[情報] 就職活動へ怒り! ここがヘンだよ就活パレード in 関西

関西実行委員に聞く

昨年11月23日(勤労感謝の日)、大学生の就職活動への疑問を訴える「就活くたばれデモ」が4都市(札幌・東京・大阪・松山)で同時に行われた。名称はそれぞれ「就活くたばれデモ@札幌」「就活どうにかしろデモ@東京」「ここがヘンだよ就活パレード in 関西」「シューカツしたくないよぉ〜☆パレード@松山」。2009年、北海道大学の学生が同様のデモを行ったことをきっかけに全国に広がったものだ。

これらのデモは様々なメディアに取り上げられ、東京デモの実行委員が、年末年始のTV番組に出演したほか、各大学共同で政党へ申し入れを行うなど、活発に行動している。彼らの主張はブログで確認できるが、現役大学生の就職活動への問題意識はいかなるものなのか? 学業・就職活動で多忙な中、関西の実行委員たちが語った声を紹介する。(文責・渡邊)

学生の思考や行動を奪う、現在の就職活動

今の就職活動に、まず怒りを覚えた。企業や就職情報会社が、「新卒で就職しなければならない」という不安を煽り、その影響で大学当局までが焦っている。これが、学生自身が思考する機会や余裕を奪っている。まるで洗脳だ。

情報を集めるうちに、09年の北海道のデモを知った。これをきっかけに、就活に疑問を持つ各地の学生との連携ができていった。ただし、意見の完全一致は、初めから「ない」と考えて、共有できる部分で提携することにした。これが全国4ヶ所でのデモ同時開催・話題づくり成功の要因だったのだろう。

関西の実行委員間でも、意見の相違はある。就職活動の早期化は学生が進路を考える契機になる、と評価する見方もあれば、就職活動に忙殺されて学業に影響を与える、という見方もあった。しかし、共有できる部分を重視した。それは、「多様な価値観・生き方を認めろ」だ。様々な働き方があって良い。今の就活・日本の雇用環境では認められていない。

既存の労組を頼らなかったのは、あくまでも普通の大学生の運動ということを主張したかったからだ。デモという形を採用したのも、効果的なアピール方法という手段として考えたためだ。関西ではデモではなく、《パレード》という名称を採った。

関西の実行委員の間では、日本社会が抱える構造問題を提起することも企図されていた。新卒一括採用の問題や、雇用の流動性を高めたいのならば、同時に失業給付や職業訓練などの公的な保障をさらに整備すること、などだ。しかし、分かりやすい切り口として「大学生の就職活動」を選んだ。

パレードはあくまでも手段なのだから、実施する以上は楽しい内容にしたかった。実際にやってみると、面白かったし、効果もあった。

準備で苦労を感じたのは、学生の意識の差。ビラを1000枚配布して、参加者は2名という大学もあった。もっと関心を持って欲しい。考えてはいても、行動まではできない、という学生もいるはず。やはり今の就活は、そういう思考や行動を学生から奪っていると思う。

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