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更新日:2009/12/06(日)

[投書] 言わせて聞いて第1361号

「いのちを育む海」を守り反原発で闘う祝島の人々●大阪・上西達也

10月18〜20日、上関原発建設問題で揺れる、山口県熊毛郡平生町田名埠頭と上関町祝島を訪れました。

9月10日に中国電力(以下中電)が、田名埠頭で埋め立て工事を始めようとしたため、住民は灯浮標(ブイ)搬出阻止のために、座り込みや漁船の海上バリケードなどの抗議行動を、1ヵ月以上にわたって続けています。

ところが10月7日に中電は、通常使われる田名埠頭とは別の港からブイを搬出し、「予定海域に設置した」と発表しました。

これには理由がありました。山口県が中電に交付した公有水面埋め立て免許では、「着工は1年以内」とされ、期限が21日に迫っていたのです。免許の無効化を防ぐための、既成事実の積み重ねで、明らかにだまし討ちです。

同日、着手届が県に提出され、受理されました。地域住民の安心や安全よりも、自社の都合や工事の工程を優先させ、都合の悪いことは隠蔽する中電の変わらぬ企業体質を感じ、憤りすら覚えます。こうした行動は、1982年の建設計画浮上から27年間繰り返されてきたのです。

祝島といえば、島民が「反原発でガチガチ」というイメージがありますが、反原発のために生活しているのでは、無論ありません。

「なぜ島民が反原発なのか?」を考えた時、自分たちの暮らしが成り立たなくなるから否応なく反対せざるを得ない。自分たちの暮らしが外的要因に脅かされた時、当然のこととして反対するし、闘う。単純でわかりやすい動機です。だから、この島の人たちは反原発なのです。

これまで1000回以上行われてきたという島内デモにも参加しましたが、「原発など、絶対に建てさせない!」という結束の強さを感じる一方、お互いが助け合い、島で採れるものを分け合って暮らしている素朴な人々なのだ、と感じました。

島の人たちにとって、たくさんのいのちを育む豊かな海があれば、原発はいらないし、電力会社の補償金をもらう必要などないのは当然かもしれません。この闘いはまだまだ続くでしょう。

悪徳はなはだしい松下の体質●京都・SK

10月15日号の「関西有名企業─軒並み『過労死』企業」の記事。「よお書いてくれた!」と思います。

私は、松下に思いっ切り関係のあるグループ会社で、11年間勤めました。

松下は「松下教」で、残業をせざるを得ない環境にある。上司がどうしてほしいと考えているか? その上司、そのまた上司、上司、上司…と、「上司というヒエラルキー」「上司を美化する風土」「会社を賛美する風土」が大いにある会社です。

いわば、「宗教」=「アヘン」で従業員を汚染した悪徳はなはだしい企業です。

そのとばっちりは、すべて現場の管理職以下に来ます。実際の松下の数字は、あんなものではない。労組は「御用組合」で、何にも力になってくれません。

私が20代の時、過労で仲間が3人死にました。もちろん、会社の対応は慇懃無礼なものでした。

当時の人事部長は、我慢に我慢を重ねていたのでしょう。軽く上司に刃向かっただけで、ヒラの営業マンに左遷になりました…。

そこまでしないと、伸び続けられない会社なのです。私は、松下(パナソニック)製品の「一切不買運動」を貫いています。

続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。
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