人民新聞オンライン

タイトル 人民新聞ロゴ 最新版 1部150円 購読料半年間3,000円 郵便振替口座 00950-4-88555┃購読申込・問合せはこちらまで┃人民新聞社┃TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441┃Mailto:people@jimmin.com
反貧困社会編集一言政治海外情報投書コラムサイトについてリンク過去記事
更新日:2009/04/12(日)

[社会] さながら「戦争前夜」の朝鮮・韓国・日本
戦争勢力の戦略を越える反戦運動を!

●危機感を募らせる朝鮮

朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)外務省は24日に談話を発表。「宇宙空間を平和的な目的に利用することは、地球上のすべての国が平等に持つ合法的な権利」とした上で、日本と米国を挙げて「われわれの衛星発射を非難する国々はすべて、われわれよりも先に衛星を打ち上げた国々」だと指摘している。両国はミサイル技術を朝鮮に先駆けて開発し、蓄積してきた。「自分たちはいくらやってもよいが、朝鮮はやってはいけないという強盗のような論理」として厳しく批判している。

日本の過剰な軍事対応について、朝鮮の「宇宙の平和利用の権利を否定し、自主権を侵害」するものと非難。日本の姿勢こそ、「朝鮮半島非核化のための9・19共同声明」(05年)にある「相互尊重と平等の精神」に全面的に反すると指摘した。

さらに、「朝鮮半島の非核化を遅延させることで自国の核武装の口実を作ろうとしている」と述べた。これは、日米韓の強大な軍事圧力に晒され続けている朝鮮の危機感を如実に表している。

「朝鮮新報」(朝鮮総聯の中央機関紙)は、次のような表現で日本の報道の問題点を指摘してきた。「そもそも、日本の各紙は6者会談を「北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議」と表記しているが、これは明らかな誤りだ。9・19共同声明にも明記されているとおり、「朝鮮半島の非核化」が6者会談の目標だ。南に核兵器が存在していないことを確認することも明記されている」(07年4月16日)

「朝鮮の最終目標は、朝鮮側の一方的な武装解除につながる「非核化」ではなく、朝米敵対関係の清算を基に朝鮮半島とその周辺からすべての核の脅威を根源から取り除く非核化だ。米国が敵視政策を放棄すれば1つの核兵器も必要としない」(06年10月18日)

●韓国の人工衛星打ち上げ計画

一方、朝鮮と戦争状態(休戦)にある韓国では、今年7月に初の宇宙ロケット「KSLV1」の発射が予定されている。

韓国最大の日刊紙・朝鮮日報によれば、「KSLV1」は韓国航空宇宙研究院が約360億円を投じてロシアの企業と共同で開発したもの。宇宙技術の大部分を軍事先進国からの技術移転に依存してきた韓国にとって、国産ロケット打ち上げは悲願である。それが朝鮮の衛星打ち上げと重なったことで、「南北の技術や実力、あるいはプライドをかけた戦いに発展している」と報じられている。

韓国は同時に、日本の宇宙開発についての関心も強めているようだ。とりわけ、「外交や安全保障と分けて考えることのできない宇宙産業の性質」から警戒を示している。

宇宙産業における日本政府の立場について、昨年5月に成立した「宇宙開発基本法」を分析、「安全保障に貢献する宇宙開発の推進」という文言も盛り込まれていることから、「宇宙開発を通じた軍事活動」を警戒している。

韓国による打ち上げを日本政府は知らないはずはないが、誰も触れないのはなぜだろうか。ダブルスタンダードを許さぬよう、日米韓政府の言動を注視しておこう。

続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。
[HOME]>[ 反貧困 社会 政治 海外 情報 投書 コラム ]


人民新聞社 本社 〒552-0023 大阪市港区港晴3-3-18 2F
TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441 Mailto:people@jimmin.com
Copyright Jimmin Shimbun. All Rights Reserved.