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更新日:2008/11/02(日)

[コラム] 五味正彦(有機本業)/「第一次産業、手づくり、地域おこしの応援団」奮闘中!

20年程前、『地域術』という本づくりに関わったことがある。学者や専門家の分析の本を別にすると、地域おこし本 のはしりで、ねらいは良かったはずだが、時代より早すぎたせいか、評判にならず売れなかった。

その数年前、1985〜6年に私は全国をまわった。行きづまりを感じていた「ミニコミ書店・模索舎」をどうするか。つまり模索舎を閉店するか、方針や質を変えるのか?あるいは自分が模索舎を辞めて別の仕事をはじめるか?というテーマをかかえながらだった。

その結論は、模索舎の運営方針は変えずに継続、五味は新しく人と金を集めて「有機本屋=ほんコミ社」をつくる。ということに87年なるのだが、この間のいきさつだけでも膨大な資料やレジュメがあるので、この話はここまで(例えば日本の出版界の分析や批判なんていう研究会などを沢山もった)。

その時期、全国をまわっていて一番感じたのが、(二十数年前)駅前の衰退と郊外店の増化、つまり、地方都市の街の変貌だった。駅前のあたたかいが古くさい店からロードサイドビジネスへの変化の只中だった。

県別に言うと静岡・愛知・長野が早かったと思い出す。当時は気づかなかったが、トヨタ・スズキ等の立地とも関係があったか。

それ以来、ほんコミ社をやりながらも、地方の再生・駅前の復活というのがずっと気になっていた。それで05年にほんコミ社を引退後、すぐ「第一次産業、手づくり、地域おこしの応援団、有機本業」なるものを立ち上げたわけだ。

最近、ある県ある地域の 里山づくり のグループの人々に声をかけられ、その地域との行き来がはじまった。私が行った時には私が議論のきっかけをつくって「車座ミーティング」をすることにしている。

最近のミーティングの私のメモから‥

○様々な地域活性化プラン。里山再生・エコツーリズム・クラインガルデン・二地域居住・そして移住(I・J・Uターン)などをプラン化していくと共通のポイントが見つかる

○地域名の「ブランド化、特に複数の市町村にまたがる地域を長ったらしく名付けると覚えてもらえない、興味をもってもらえない。その地域をあらわしすっきりした地域名を自ら名乗る。例えば「谷根千」のように。

○地域名産品(B級グルメも含め)を捜し、売出す。その地域では私は、エゴマ・ハトムギ・イモガラがいけると思った。安全な食のルートに乗せ、高値で売るべきだ。=国内フェアトレードの提唱。

○地域新名所捜し。史蹟・古跡・神社仏閣・巨樹巨木・穴(鍾乳洞・廃鉱・廃トンネル)工場跡・平和記念館・博物館・民族館・美術館・祭り・古い町並み・昭和の遊び・鉄ちゃん(鉄道ファン)向けアイテムなどなど。地元の人にはフーンとなんでもないものでも、それにものすごい興味を示す人は多い。特に、巨樹・穴・鉄ちゃんは実にコアなファンが多い。

○エコツーリズム(アグリツーリズム・グリーンツーリズムというのもあるが、実は内容はいっしょ)。日本の役所のタテ割りで補助金の出所が違うだけだから、やりたいことを提案して人を集めればよい。

○メディアと地域活性化。古くはアンノン族(『アンアン』『ノンノ』誌)で金沢・高山・倉敷・津和野など。又『谷根千』誌で東京の下町、谷中・根津・千駄木が盛り上がったのは有名。メディアの力、ローカルペーパーやタウン誌の力は今でも大きい。

○この話はまだ続く。

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前回、7月15日号の見出し、「オルタな生き方・働き方・・ワーカーズコレクティブ」は「ワーカーズコープ」が正しい。訂正し、おわびします。

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