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[政治] 前岩国市長・井原勝介氏インタビュー

市長選敗北から新しい政治グループ結成へ

「みんなで考えよう市民自治 岩国から、そして神戸」が、５月25日、神戸で開催された。「市民による市民のための市民の自治」をテーマに、井原氏に岩国市での実践を報告して頂き、各地の実践と交流した。市長選を終えた井原氏の今をインタビューした。（文責・編集部）

「自治基本条例」制定に向けて

岩国基地を巡るできことは、国と地方のあり方を考える問題でもあるし、さらには地方自治のあり方、民主主義の中身を問いかける事態でした。

艦載機移転問題は、予算を否決し続けるという議会からの異常とも言える攻撃に加えて、職員や中間的な人々も国・県からの圧力の中で不安になってきており、空気が大分変わってきているのは、感じていました。したがって２月の市長選挙は、国からの圧力との闘いであり、市長を辞職しての市長選挙は、相当厳しくなると予想していました。

ただ、私の主張をきちんと説明すれば、市民の方々にはきっと理解して頂けると思っていましたし、選挙戦に勝利し、新たな力を得て国とも交渉し、事態を乗り越えるしか他に道はなかったと思います。辞職せずにあのまま市政運営を続けていても、早晩行き詰まっていたでしょう。

市長選挙には負けてしまいましたので、大小様々な誤りがあったと思います。確かに大きなマイナスを作ってしまいましたが、全て崩れ去ったわけではありません。住民投票をはじめとした様々な民主的手法や市民活動が、新たな市民意識と住民組織を生み出しています。

こうした市民の動きを基礎に、新しい市民の政治グループを作り、もう一度立て直していきたいと思い、「草の根市民ネットワーク」を結成しました。まだまだ闘いは続きますし、最後には絶対勝たなければならないと決意を新たにしています。