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更新日:2008/05/14(水)

[投書] 言わせて聞いて第1310号

「260jの障がい者駐禁罰金から分かる事」●林由恵

身障者の母を連れ、ハワイ旅行にいった時の事。車に障害者マークを貼り、観光地の障害者用パーキングに停めたら、「ハワイの障害者マークと違う」ということで警察に違反切符を切られた。日本の身障者手帳とマークは認められず、罰金260ドル。

帰国後も納得がいかず、ハワイの障害者協会に問い合わせをすると、「国を問わず、その国が認めた障害者の駐車許可証があれば認めます」とのこと。

さっそく日本の警察に問い合わせると、「ありません、できません、知りません」の一点張り。現実に問題が起きているのに、改善する気持ちもないようだ。健常者が障害者用の駐車場を使ってもなんの罰則もない国、日本。そして本当にそこを必要としている障害者が使えない。

違反切符に腹を立てていた私だが、よくよく現状を考えると、停めた直後に260ドルの違反切符切るアメリカの方がよっぽど障害者に優しいということが分かる。

「日本のマークで大丈夫ですよ」と適当な情報を案内するレンタカー会社、「出来ないものは出来ない」と改善する気もない警察。

表面上はグローバル化されていくが、福祉の面ではまったく追いついていない後進国の日本。強者と弱者の二極化はこんな面でも現れている。

付け加えると、実は日本にも警察が発行する「駐車許可証」は存在する。

しかし、これは重度の障害者や道路工事など、仕事に必要な人用の駐停車禁止の道路でも緊急の場合停めていいですよ、という全然種類の違う「駐車許可証」であり、公共の場所にある障害者用駐車場に停めていい、という許可証ではない。

普通の「障害者用駐車場」は健常者も停めてしまう、障害者に優しくない場所だ。そしてそのことが、今回の問題にまでなってしまった。国が「障害者用駐車場利用」について規程を作ってくれていれば、障害者はどこの国に行っても困ることなく駐車場を利用出来ることになるだろう。

結局、日本の障害者は今後は海外旅行の際は障害者用駐車場を利用出来ない、ということが分かっただけだった。良い解決策はないのだろうか…。

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