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更新日:2008/04/13(日)

[コラム] 足立正生/米国を牛耳るイスラエル・ロビー

ついに暴露された最大のタブー

今、米国ではイスラエル=善玉神話≠フ崩壊が始まっている。

決定的な真実でも、偽の事実≠ナ全体の関心を逸らしておけばバレない、とする法則がある。それに沿って、米国で昨年まで、資金力とメデイア支配力を駆使して米国政治を長年牛耳ってきた怪物≠ェいる。それは、「米国イスラエル広報委員会」(略称AIPAC)という団体で、ユダヤ系諸機関連合の中心だ。その団体についてはこれまで断片的に語られ、多くの問題が囁かれていたが、全体像として実証的に開示されたのは、〇七年に出版された『イスラエル・ロビーと米国の外交政策』という本(講談社/ジョン・J・ミアシャイマー、スティーブン・M・ウォルト共著/翻訳・副島隆彦)が初めてだ。この本を書いたのは、国際的な権威もある二人の政治学者(J・J・ミアシャイマー、S・M・ウォルト)で、二人はイラク侵略戦争の開始に反対し、イスラエルの暴虐なパレスチナ占領を批判してきた保守派で、盲目的なイスラエル支持者団体であるネオコン(新保守主義派)と、徹底的に対立している。

その論文の中心主題は、「米国の無条件のイスラエル支持は、米国とイスラエルの国益を全面的に損ねてきた」とする意見だ。そのイスラエル病≠批判して止めようとした全ての大統領、上院・下院議員、州知事、州議会議員が、合法的な恫喝に曝され、強力な中傷攻撃と再選阻止策動によって米国政界から葬り去られて来た歴史的な事実も分析開示する。代議制民主主義を徹底利用した利益誘導団体の「現代版ドラキュラ性」が浮き彫りになっている。

なぜ、米国が、米国の人道的な立場や利益と反するイスラエルのパレスチナ占領と一方的なパレスチナ人への虐殺行為を支持するのか。米国の外国援助の大半を注ぎ込んで平気なのか。この悪夢を続けている理由を、「イスラエル・ロビーの策謀による」と指摘している。

同書が昨年夏に発表されると、ネオコンが多数を占めるブッシュ政権とその支持者・キリスト教シオニスト団体、ユダヤ人諸組織、そして主なメデイアが、一斉にその論文を荒唐無稽な偽情報だとして攻撃した。しかし、論文が広く読まれて論議が進むと、誰もが身近に知っているタブー化された真実≠ェ暴かれただけだという支持論議が沸騰し始めた。この勢いでいくと、その論議は、やがて長年「イスラエル・ロビー」と言われるAIPACとユダヤ系諸団体が牛耳って来た米国の政治状況と政治システムの根幹を揺さぶるだろう。その論議は、既に欧州にも飛び火している。まだ問題にしていないのは日本人くらいだ。

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