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(上)東京六本木、ミッドタウン前での『ピンはねと不安定化に抗議する六本木緊急行動』(下)京都での『戦争とピンハネに抗議する「ただのデモ」』
更新日:2007/08/22(水)

[社会] 東西ワーキングプアたちの逆襲「生きさせろ!」

東京、京都で若者たちが集会・デモ

 参院選投票日を控えた七月二二日、東西の若者が同時に路上で声を上げた。

東京では、グッドウィルユニオンが呼びかけて、グッドウィル・グループが入居する六本木ヒルズ(日比谷線・大江戸線「六本木」)前などで、『折口ちょっと来い!ピンはねと不安定化に抗議する六本木緊急行動』が取り組まれた。

「問題のある働き方に抗議の声を上げていきたい」とグッドウィルユニオン委員長の梶屋大輔さん(二五)。業界最大手の人材派遣会社・グッドウィルのデータ装備費返還を巡っては、会社側は「過去二年分しか払わない」としており、ユニオンでは全額返還を求め、八月中にも集団訴訟を起こす構えだ。

一方、業界二位のフルキャストは、フルキャストユニオンとの団体交渉(七月六日)で、「データ装備費」にあたる「業務管理費」(一稼動二五〇円の天引き)を創業時にさかのぼってすべて返還すると回答した。これにより、一稼働ごと二〇〇〜三〇〇円の天引きが通例化していた日雇い派遣業界に、天引き分返還の動きが加速することが期待される。

「今日のスローガンは『ピンハネをやめろ』です!」グッドウィルユニオン書記長の関根秀一郎さん(四二)は力を込めた。日雇い派遣業者が三〜四割ものマージンをとっており、その結果、賃金水準は低下し続けている。さらに二〇〇円をピンハネするデータ装備費を「私たちは許さない」と声を上げた。

行動には福島瑞穂・社民党党首、作家の雨宮処凛さん、評論家の佐高信さんら、幅広く約一〇〇名が参加。NPOもやい事務局長の湯浅誠さんは「生活の基盤が薄くなり、薄い氷の上で生活しているような人が増えている。グッドウィルのような貧困ビジネスをのさばらせている社会や政治に対して、参院選でNOを突きつけていく必要がある」と話した。

折口ちょっと来い!

京都では、参院選を「傍観するのはイヤだ」と、『戦争とピンハネに抗議する「ただのデモ」』が京都・河原町で取り組まれた。呼びかけたのは『反戦と生活のための表現解放行動(略称:反戦生活)』。「ただのデモ」とは、「反戦」も「反貧困」もひっくるめた「何でもアリ」の意趣返しだ。

デモには派手な原色のファッションに身を包んだ約五〇人が参加。デモ隊が沿道に「一緒にデモをしよう」と声をかけて誘うと、飛び入り参加する人が相次いだ。

反戦生活は、フリーター全般労組やフリーターユニオン福岡と同様に、イラク戦争に反対する行動などを通じて出会ったフリーターや学生の若者たちのグループ。野宿者運動や旧日本軍性奴隷被害者の証言集会などに取り組むメンバーも。これまで、サウンドデモをはじめ、巨大な屋台でおでんやクッキーを販売しながらデモをする「デモ喫茶」、河川敷でのゲリラライブなど、様々な街頭表現を繰り広げてきた。

「戦争が続く限り街頭に出る」という反戦生活メンバーの高岡さん(二八)。「(戦争状況が終わりそうにないので)なかなかやめられそうにない」と苦笑いもこぼす。

デモ後には、鴨川河川敷でおむすびをほおばりながら交流会が開かれた。河川敷で暮らす野宿労働者が加わったり、橋の上を通りがかった市民と討論を交わす一幕もあった。アメリカから日本を訪れている若者は、「日本人は感情をあまり表現しない。今日はデモに遭遇してハッピー」と歓迎した。

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