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更新日:2007/03/03(土)

[コラム] 防犯パトロールする貧乏人大反乱集団?!/貧乏人大反乱集団 松本哉

東京の高円寺で店をやってるので、最近、地域の自治会などの行事やら会合などによく誘われる。住民の自治というのは大事な事なので、なるべく顔を出すようにはしていて、オッサン、おばちゃん達とも仲良くしている。なんと地味に活動していることか!

で、困ったことに地域の防犯パトロールなんかにもよく誘われる。「貧乏人大反乱集団」なる軍団を率いて、駅前ゲリラ鍋集会などをやる時は警察と同様に、わけの分からない防犯パトロールの連中とも揉める事もしょっちゅうだが、なんとその本人が「防犯」とかいう腕章をしてパトロールしているのだ!どうなってんだ、これは!

で、そんな事をやっている矢先!この間、自分の店の前でお客さんやら近所の人らを集めてサンマを焼いていたら、ナゾの集団が商店街を歩いてきた。警察を先頭に住民らしき人々を連れている。そのおまわりがいきなり懐中電灯をこっちに向け「おい、何やってんの!」とか言い出しやがる!道路にはみ出したらダメだとか、火を使っちゃダメだとか、やたらうるさい。こっちは地域の自治会とかで自治をやってる意識があるから、警察なんかにいきなり言われたら腹が立つ。「うるせー、お前に言われる筋合いなんかねえ!」などと大ゲンカになった!で、その警察のあとから付いてくる連中にも「警察の手先は引っ込んでろ!」とかさんざん悪態ついてたら、よく見たら近所の知ってるおばちゃんとかがいたりして、とても気まずい思いもした!おい、どうしてくれるんだ!

どうも、この地域の防犯というのがなんだかよく分からなくなっているのは確かだ。一般的にこういう防犯パトロールというのはたいてい、なんか不審なやつとか見つけたら、すぐ警察呼んじゃったりするし、ヒドイ場合は中高生が公園あたりにタムロしているだけでも解散させたり、ホームレスを街からつまみ出したりとか、ロクな事をしない。もっとロクでもない例だと、街で店舗の敷地からはみ出してる商品を蹴散らしたりする警察を引退した連中が中心のイカサマ自警団とか、ただの警察の子分の街のゴロツキ集団=ガーディアンエンジェルス(最近はさすがにすたれたのかあまり見ない)みたいなのもある。こんなのただの無法者集団じゃねえか!まったく、どうしようもねえ!

だが、自分達の街は自分らでまわしていくという、自治という意味での「防犯」ならとても大事だ。その防犯ひとつを見ててもつくづく思うが、いま、世の中から「自治」という概念がほとんど消えうせてしまっているのが大問題だ。「地域の自治」と言うなら、警察とか法律という国や都道府県の組織に頼った時点で自治でもなんでもない。本当ににっちもさっちもいかない時だけに警察や法律が必要になってくるのであり、普段はないほうがいいに決まっている。防犯パトロール中に泥棒を捕まえたとして、すぐ警察に連れて行っても何の意味もない。自分をこき使いまくる極悪社長から最後の反撃として金品を奪い返すというのであれば、むしろ応援してやらないでもない。

極端な話、政府が潰れても、自分らの街を守っていけるのが自治なんだから、なるべく自分らで解決していけるようにしなきゃいけない。地域のコミュニティをそれだけ強力なものにしておけば、政府もそう悪さできまい!

・・・・というわけで、今度から地域の防犯パトロールは人民解放軍と呼ぼう!

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