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更新日:2007/02/20(火)

[社会] 日雇い労働者の住民票削除する大阪市に釜ヶ崎労働者の怒り爆発

「心配で、昨日は眠れなかったです」──釜ヶ崎解放会館に住民登録している太田耕助さん(64歳・仮名)は話す。「私、来年で年金をもらえるんですよ。それを頼りにしているのに、いま住民票を消されてしまったら…!」

太田さんは難波で十数年間野宿していたが、釜ヶ崎解放会館に住民登録できることを知り、生活保護を受けることができた。

昨年12月、釜ヶ崎解放会館への住民登録報道を受けて、大阪市は「住民基本台帳法に基づいて適正化を行う」として住民票削除の基本方針を打ち出した。「住所を失う」ことで、釜ヶ崎日雇労働者はどうなってしまうのか。(編集部 小比類巻)

日雇い労働の実態無視した大阪市の方針

「これまで二〇年以上も、認めてたやないか!」「何で今さら住民票を消すねん!」

一月二四日朝一〇時、西成区役所の住民情報課(住民登録を担当)福中課長・辻元課長代理ら職員数名が釜ヶ崎解放会館を訪れた。「住民登録の適正化を図る」ための実施調査だ。

解放会館前には、《わしらの住民票を勝手に消すな 立ち入り調査に抗議して集まろう 》との呼びかけに応じて、労働者約一五〇人が集まった。

「ここに登録できる言うたんは、お前らやろが!」「免許がなくなってしまう!仕事に行かれへんやないか!」「住民票移せる場所世話してくれるんか 」。あちこちで労働者たちの叫びが上がる。「白手帳・特掃(高齢者特別清掃事業)や生活保護もらってる人もようけ居るんやで!それを取り上げるんか!」

こうした声に対して辻元課長代理は、「あくまでも住民基本台帳法に基づいて、違法な状態の適正化をするということです」「窓口の職員が(解放会館への登録を)薦めたという事実はありません」「当該住所での福祉受給者の環境が激変しないように相談窓口を設けます」。

「ウソつくな!」「答えになってないぞ!」。

労働者からの質問・抗議に、辻元氏は前述内容の繰り返しに終始。結局、区役所側は、実地調査をあきらめ、二〇分あまりで立ち去った。

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