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更新日:2006/10/14(土)

[海外] パレスチナ/彼らは爆撃照準器を通して世界を見る
──ノーム・チョムスキー 翻訳 脇浜義明

政治的解決を妨害する米・イスラエル

現在、レバノンは休戦 ― この数十年間に何回もあった休戦の一つで、いつ何時再び戦闘、虐殺、人間的不幸に逆戻りするかもしれない、いわばサイクルの一環としての休戦だ。

現在の危機を事実どおりに言えば、それは米・イスラエルによる正当性のないレバノン侵略である。様々な主張や反論が飛び交っているが、それらすべての根幹にある直接的要因は、イスラエル・パレスチナ紛争である。

自国への脅威除去を名目にレバノン侵攻をしたのはこれが最初ではない。一九八二年米国の支援を受けてレバノン侵攻したとき、国内では西岸地区保護のための戦争と説明された。事実はレバノンに拠点をもつPLOがうるさく外交的解決を求めるので、それを追い出す作戦であった。その当時とは状況が違うが、この七月のレバノン侵攻も原理的には同じ性質のものである。

いったいこの戦争―休戦のサイクルを止めるものは何だろうか。イスラエル・パレスチナ紛争解決の基本案はもう三〇年も前に提起され、国際社会のコンセンサスになっている。国際的に認められているグリーンラインを国境とする二国併存(相互承認による若干の領土交換を含む)案である。パレスチナ人は早くからこの案に同意、アラブ諸国も二〇〇二年に公式に承認した。ヒズボラ指導者ナスララは賛成していないが、その案による和平プロセスが実行されれば妨害はしないと言明している。イランのアヤトーラ・ハメネイもその案による解決を支持するという声明を最近行なった。ハマスは、その条件による解決のための交渉をする用意があるとはっきり意思表示している。

過去三〇年間米国とイスラエルは、途中取るに足らぬ例外はあったものの、一貫してこの政治的解決法を妨害してきた。パレスチナ側にしても、歴史的経緯から見て本来拒否したい不当な解決法であるのだが、犠牲に苦しんでいる者にとっては拒否する贅沢を言っておれないのであろう。

米・イスラエルの拒否は単に言葉だけでなく、実際に行動でそれを表している。米国の支援のもとでイスラエルはどんどんパレスチナの土地を併合、縮むパレスチナ領を分割、背後からヨルダン渓谷を取り込むことで残った断片パレスチナを封じ込める計画を進めている ― 欲しいものをすべて奪い取り、不要な「残飯」をパレスチナ人にくれてやる「収束計画」と呼ばれるものだ。米国ではこれを「勇気ある撤退」と呼んでいるから恐れ入る。

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