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ドラム缶などを組み合わせて台車に据え付け、手づくりバイオディーゼル燃料を紹介しているアメリカの参加者
更新日:2006/06/25(日)

[情報] 適正技術で人間と環境にとって持続可能な社会を目指す
──平賀緑

はじめに

これまでの連載で、バイオディーゼルを中心にバイオマス(植物資源)について駆け足で紹介してきました。「エコ」や「環境」の表面的なイメージに惑わされず、バイオマスなマテリアル(素材)やエネルギーをどんな形で活用すれば強い市民と地域を築き、人間も自然も共存できる持続可能な社会に近づくことができるのか。そのキーワードとなる「適正技術」について今回は紹介したいと思います。

適正技術とは

適正技術(Appropriate technology)とは、その地域の人と環境と社会とに適する(fitする)技術と言えば分かりやすいと思う。

適正技術は一九七三年に出版されたE・F・シューマッハーによる『スモールイズビューティフル〜人間中心の経済学』によって提唱された。「なんでも大きく多く速く」という風潮を警告した書として、現在改めて注目されている。

この中でシューマッハーは「環境を汚染したり、社会構造や人間そのものの質を落とすような化学的ないしは技術的『解決』は、それがどんなに巧みで、見た目に魅力があろうとも、無用である。経済力のいっそうの集中を招いたり、環境をますます破壊するような大型機械は、進歩ではない。英知の否定である」とし、では化学・技術の方法や道具はどうあるべきかと次のように述べている。

「科学・技術の方法や道具は、

─安くてほとんどだれでも手に入れられ、

─小さな規模で応用でき、

─人間の創造力を発揮させるような、

ものでなくてはならない。

以上の三つの特徴から非暴力が生まれ、また永続性のある人間対自然の関係が生まれてくる」(『スモール イズ ビューティフル』E・F・シューマッハー 著、小島 慶三・酒井 懋訳、一九八六年出版、講談社学術文庫四四n参照)。

邦訳本には「人間中心の経済学」との副題が付けられている。技術についても適正技術とは大企業や決算報告書の数字より個人や市民を大切にするという意味で「人間中心の技術」と言えるだろう。もちろん、市民が健全に生活するには地域社会も環境も大切にされる技術でなければならない。

この考え方を当てはめると、今日グリーンなイメージで売り出されている様々なバイオマス製品やバイオ・エネルギーが、はたして人間と自然に適したものなのか、見極めることができると思う。

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