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更新日:2006/03/23(木)

[投書] 言わせて聞いて第1236号

「死法の団子三兄弟」に目を光らせよ●大拘・北谷隆

近頃の司法当局は絶対におかしい。控訴弁護士も、「刑事裁判の暗黒を痛感せざるを得ない」と悲憤慷慨しているぐらいだ。

私は「アルコール依存症」で通院治療中、知的障害者施設にも通所していた。

しかし、些細な事から殺人事件を引き起こした。しかし、警察の捜査段階の被告人「供述調書」には「アル中」の事実は一言隻句も触れられておらず、犯行前日からの連続飲酒の事実さえも伏せられており、「普段どおり、自室で過ごしておりました」という案配だ。

しかし一審判決は、恣意的に提出された検察当局に都合のよい証拠のみで判断し、「捜査段階の自白調書の信用性が極めて高い」として、高裁判決までもがそれを安直に追認した。

実におかしな話だ。外に出れば世間に通用しない人間なのに、警察の密室で喋った事柄は信用できると太鼓判を押す。

それ故、過去に私の断酒指導を行い「アルコール依存症」の状態を熟知している施設長が、「飲酒すると際限なく酩酊するまで飲み、言動をコントロールすることは不可能」と証言してくれたのである。

ところが、一審の法廷検事は、横ヤリを入れ、同施設長脅し、証人資格を問責したり、せっかくの証言内容を修正させるなど、悪影響を与えた。結局、その証拠に、担当弁護士まで被告人の意に反し、同証人申請を断念してしまった。

いま私はその訴訟手続きの法令違反(精神鑑定請求の却下も含め)を主張し、最高裁へ「上告趣意書」を提出した。世のマスコミ連中も、司法当局の走狗に成り下がってばかりいないで、刑事訴訟法の手続きを厳正に守らせよ。被告人の憲法上の人権を擁護せよ。そして法を犯す法の番人に目を光らせよ。

(「死法の団子三兄弟」というタイトルにしたのは、@司法はすでに死に体であるという意味で、Aその三者を串刺しにするということでもあり、B三兄弟は同じ穴のむじなでもある、という意味です。)

小泉首相の独善的な外交は国を誤らせる●兵庫・藤田 雅子

小泉総理と一部の自民党の人々の靖国神社問題に対する対応には、一国民として耐え難い悲しみと危機感を抱いている。

この問題を、もっと真剣に考えて、態度を改めていかなければ、今後日本国民に大きな「負の遺産」を遺しかねない。日本人の罪の意識の欠如が、このように安易に考えさせているのだと思うと、残念だ。

靖国神社の問題についての、中国と日本、韓国と日本のやりとりを、世界中が見ているのだという意識が、政治家にはないのだろうか。貿易をはじめとして、三国間のすべての経済交流や活動よりも、この問題の方が遙かに重要な、深い問題だということを政府はどこまで認識しているのだろうか。

この問題の解決方法を間違えると、ますます進み行くグローバル化の中で、日本は必ずや、苦境に立つことになる。グローバル化が次の段階に入った時、日本はアジアの中だけでなく、他国との関係も希薄になっているに違いない。中国と韓国は共に被害国で、共通の問題意識を抱えており、結束は固い。日本に過去の反省があってこそ、中国も韓国も日本を友人として迎え入れる用意があるのだと思う。

拉致問題に関しても、中国や韓国の助けが大きかったのではないのか。助けを求めた立場にありながら、相手への配慮に全く欠けた、主張を続けるべきではない。拉致被害者にも、決して良い結果をもたらさない。現在の政治家は、国が国民の理解を越えてでも、威信をかけねばならない問題は何だと考えているのだろう。

外交をあまり軽々しく考えないで欲しい。これから世界は、グローバル化の問題で難しい局面に入っていく。独りよがりの外交感覚は、国を誤った方向に導く。戦争に直結するからだ。この問題は政府が考えているよりも、ずっと根が深く、今後一層、根は深くなってゆくだろう。

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