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更新日:2005/08/17(水)

[コラム] キューバ訪問記3/新しい循環型社会を目指す
──水野阿修羅

「物が豊富にあれば、人間は幸せなのか」。これだけを論じるのはとても危険な気がする。消費を煽る人たちは、人の物欲を刺激する。そして、それが人間社会の発展の原動力だとした。ソ連型社会主義はそのため、生産を上げることを第一目標にし、大規模農場・大規模工場を作り、機械化農業・化学肥料投入農業を推進した。ソ連から援助を受けざるをえなかったキューバもそれに従った。だがソ連の生産は低迷し、体制そのものが危うくなった。そしてソ連の援助を受けられなくなったキューバは、石油も化学肥料も、食糧も入らなくなった(一九九八年)。

カストロは石油に依存しない農業を目指して、有機農業の本を読みまくったという。石油がないからトラクターが動かせない。化学肥料がないから作物が育たない。農薬がないから害虫が大発生。そんな中で、カストロの打ち出した方針は、「乏しさを分かち合う」だった。食用のための牛を農耕にまわす。輸入穀物を大量に必要とする食用牛の中止とトラクターの代替、土地の浅掘りによる土地再生の早期化が目指された。食用牛の廃止は牛の屠殺禁止となり、ミルクは病人・子ども優先となった。牛を殺して売ったら刑務所行きだそうだ。

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