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更新日:2004/11/19(金)

[海外] パレスチナ/誰も知らない5日間の戦い 壁に反対するアナーキスト

闘争方法は非暴力大衆闘争

分離壁建設には、一つのパターンが出来上がっている。関係者との事前交渉は一切なく、パレスチナ住民への配慮も一切なく、軍と政府が一方的に計画する。それに対する抗議や非暴力抵抗を暴力で抑える。

このパターンの犯罪性は言うまでもないが、交渉や非暴力抗議を不可能にすることによって、暴力の応酬サイクルを意図的にエスカレートさせているのである。

この五日間(九・一九―二三)占領軍は、パレスチナを文字通りイスラエル領化する露骨な挙に出た。当然犠牲になるパレスチナ住民が抵抗、我々もそれに加わった。我々「壁に反対するアナーキスト」の闘争方法は、「非暴力大衆闘争」で、そのことはすでに宣言し、過去二年間その方針で闘ってきた。

ブルドーザーに向かって行進/ベイト・アッワ村・シッカ村

一週間前からブルドーザーが、両村の農地を掘り起こし、村を破壊している。今日初めて村人と我々は、ブルドーザーに向かって行進した。兵隊から数々の嫌がらせや暴行を受けながら、ようやくブルドーザーに到着。その前に陣取って約二時間、土地の収奪を防いだ。その間イスラエル兵と警官が無抵抗の住民と我々に暴行、そのためシッカ村人一人が意識を失い、三人が負傷した。

やがて大量の軍補強部隊が到着、村人と我々は強制排除された。

ブルドーザーの前に座り込み/ブドルス村

数週間前にブルドーザー部隊が村に侵攻。長期にわたる闘争の末、「壁はブドルス村を通さない」という約束を得た。しかしイスラエル軍の言葉を全面的には信用できないので、村人は工事現場へ出かけ、女・子どもも含めて、ブルドーザーの前の地面に座り込んだ。軍は何度か排除を試みたが、たまたま人員不足もあって不成功、ブルドーザーは去った。

軍代表との交渉を求めて/ブドルス村

夜明けとともに村人と我々は、ブルドーザー阻止のために工事現場の農地へ出かけた。

しかしこの日軍は、充分な人数で待機していた。それでも我々デモ隊は、兵隊の妨害を切り抜けて農地へ着いた。ブルドーザーの作業を二時間ほど止めた後、軍の代表との間で、「この日は作業を止めるから抗議団は引き上げる」という合意が成立した。

我々が帰ろうとすると、国境警察隊が合意を破って棍棒・衝撃手榴弾・催涙ガス・ゴムで覆った金属弾を使って攻撃してきた。村人の代表は、攻撃を受けながら、軍代表との交渉を求めた。やっと交渉成立。今度は村人と我々がそのままそこに残り、軍の方がそこから去るという合意が成った。

ところがまたもや国境警察が合意を破り、代表団を攻撃したばかりか、村へも乗り込んできた。村への侵攻に対する抵抗は、軍がやっと村から引き上げた午後五時頃まで続いた。

多くの村人が負傷。ゴムで覆われた金属弾で撃たれて負傷した者は二六名。イスラエル人二人が逮捕され、翌日裁判官からブドルス地区への一四日間立ち入り禁止処分を言い渡されて釈放された。

ゴム弾と催涙弾の攻撃/ブドルス村

弾丸で黙らせることはできない/ベイト・アッワ村ブドルス村

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