人民新聞オンライン

タイトル 人民新聞ロゴ 最新版 1部150円 購読料半年間3,000円 郵便振替口座 00950-4-88555┃購読申込・問合せはこちらまで┃人民新聞社┃TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441┃Mailto:people★jimmin.com (★をアットマークに)
HOME反貧困社会編集一言政治国際・海外文化・情報投書コラム人民新聞についてリンク過去記事

編集一言2007年03月ログ

水俣病に学ばぬ水俣市
 今、水俣市の山側で大規模な産廃処理場の建設が進められようとしている。既に土地は大手業者東亜道路の子会社によって買い占められている。市民の多くは処理場建設に反対し、先の市長選において推進派市長を追い落とした。しかし、許認可の最終権限は熊本県にあり、業者は建設を強行する姿勢を示しており、余談を許さない状況にあるとの事。
 こんな建設を許してしまえば、水俣病の発生とその真摯な反省から新たな町づくりが進められてきた今までのあり方は何であったのか!ということになってしまう。また、別の地域では、一端中止になった原発建設計画がまた頭をもたげているという。地元の権力者も落ち込むばかりの地域に「補助金の誘惑」はたまらない魅力らしい。
 こんなくだらない社会に突き進んだのはほんの4、50年前からの話である。農業・漁業・林業など自然との関わりを何よりも大事にする仕事を潰してきたこと、それによって人々の意識が大きく変わってしまったことが大きい。それを、どう建て直すか、という問題意識抜きに新しい社会作りはないと考えている。
 ともあれ、ゴミの山、危険がいっぱいの構築物を次の世代に残して知らん顔ではあまりにも恥ずかしい。まずは、近々に迫る水俣での産廃問題が全国の関心を集めるよう私たちも努めて行きたい。(S)
2007年03月29日更新
▲最上部へ戻る
真の有機農業推進とは
 私の友人が種の本を出した。総花的な百科事典でなく、兵庫の岩津ネギへの関わりを淡々と日記風に物語っている。もともと町の人間として有機農業に関わり、人生を変えた人だ。しかし有機農業運動が、これまでの反体制と同じ臭いを感じた時、体制がないと存在し得ない運動に関わりたくない、と言って距離を置いた。その時、彼が心中に期していたことは、22世紀の食生活をすべて在来種からまかなう、という100年単位のビジョンであった。
 いま、有機農業推進法をめぐって様々な動きが出てきている。物取りの運動に陥る危険性を感じる人々も少なくない。そのことを年賀状に書いてきてくれた先輩がいた。「そもそも、有機農業は作る人、食べる人が双方一番大事なことを託し合うことが底辺にある。即ち、家族の健康をあなたに託する、私たちの農業経営の安定を託したよ、と、心の絆が提携という約束ごとを作り、作る・食べる、のくらしのなかに根づいてきた宝もののような道のりがあります。それを今更制度化して型にはめようとする。農の現場の苦悩を知らぬ消費者に牛耳られて形式に走る農水省の姿勢が情けない。血の通う有機農業運動の怒りの声を兵庫から上げよう。どうぞご健在で」。
 来年度から始まる都道府県別の有機農業推進計画づくりの過程に、「100年先」を見た「宝もののような道のり」を作っていきたいと思う。(I)
2007年03月24日更新
▲最上部へ戻る
IPCC(気候変動に関する政府間機構)が地球温暖化を警告
 IPCCが地球温暖化を警告、対策強化を決議、「この世紀末には地球の平均温度が6度上昇、海面が59a上がる」そうな。
 ただし、アメリカはこの案に反対じゃてさ。呵々。「経済面で大不安が生じる」からじゃとオッシャル。なあ、世界一の規模の自動車産業がみな規制の緩い海外の国へ逃げ出しよったら大変じゃからなあ。呵々。
 まあな、問題は「工場の排出温度」だけやねえぜ。現在地球上で動き回っとる「化け物→自動車」の排気ガスの方が、何万倍酷いんとちゃうんかい?元々アメリカ人ちゅうのは、こんな危険極まる凶器を発明して、世に送りだしよった人種じゃ。今さら「自分らが悪かった」とは言えんのじゃろなあ。呵々。
 このIPCCの警告「今世紀末には地球温度の上昇で大影響」説は、ちとオカシイぜ。もうその頃はハルマゲドン様のご到来で、全人類が死に絶えて、人間誰もオラヘンがな。呵々。(奈良・縄文人)
2007年03月21日更新
▲最上部へ戻る
山本直樹『レッド』
 「イブニング」という漫画雑誌に、山本直樹作『レッド』という漫画が連載されている。1969年から72年までの「革命がしたかった若者たちの青春群像劇」というサブ見出しがついている。この原稿執筆時は5回目が終わったところだが、いろいろ名前は変更しているが、京浜安保共闘と赤軍派が、「連合赤軍」を結成するまでの経過を描いている。
 彼らのすぐそばにいた私にとってあまりにリアルである描写に驚かされる。原作とか書かれていないので、作者の創作のはずだが、当事者しか分かり得ない状況が描かれている。どういう展開になっていくのか分からないが、いろいろ考えさせられた。当時、自分たちがどんな状況に置かれていたのか、この漫画が教えてくれる。「デモも集会もいくらやっても何も変わらなかったじゃないか/ゲバ棒で機動隊に向かっていったって/10・8の僕みたいに頭を叩き割られておしまいじゃないか/いま必要なのはやはり武装闘争なんだと思う」という発言はよく聞いた。
 あの時、あまりに身近すぎて、「内ゲバ」も「連合赤軍の粛正という名の殺人」も語ることができなかった。反日武装戦線についてもしかり。しかしこの漫画を読んで、やはりできる限り、当事者が語らないと、「山村工作隊」から「連合赤軍」と繰り返したことを教訓化できないだろう。そろそろ文字に残すべきか。(A)
2007年03月19日更新
▲最上部へ戻る
NOVOXの活躍
 ブラジルでは二月二日、貧困者の居住権を求めて闘うMNLMの呼びかけで、日本大使館前で抗議行動が行われた。
 フランスでも同日、日本大使館に緊急抗議声明を届けたのに続いて、一二日には、正午前後の約三時間、パリ中心部にある大阪市パリ事務所の一室を約三〇人のNOVOXメンバーが占拠し、窓から「大阪の野宿者と連帯を」と記した横断幕を掲げた。大阪市事務所は「応対するから応接室で待て」と告げ、参加者は静かに待っていたが、市側は警察を呼んだ。警察は車両七台、機動隊五〇人を動員し、参加者を排除した。
 「市長からの回答を受け取るか、日本大使館と交渉させろ」という要求は拒否されたが、NOVOXのメンバーは、「抗議行動は終わっていない。要求が受け入れられるまで、抗議を続ける」と語っている。
 新聞報道によると、「まさかパリで抗議行動が起きるとは…」と、ゆとりとみどり振興局幹部を含め市の関係者は一様に驚きの声を上げたという。(産経・二月一三日)
 一方、長居公園テント村では、強制排除の現場でNOVOXの一員であるDALの旗を掲げ、NOVOXのハチマキや旗を掲げて闘った。
 二月二日の「長居公園の野宿者と連帯する」緊急抗議声明は、以下のNOVOX声明とほぼ同内容で、労働組合や居住の権利を求める団体、など二八団体が賛同した。(編集部)
2007年03月18日更新
▲最上部へ戻る
NOVOXは大阪の野宿者と連帯する 二〇〇七年二月一二日
 二月五日、大阪市は多数の市職員、警備員と機動隊を動員して、一切の交渉を受け付けずに長居公園の野宿者を排除しました。大阪市は、まるで野宿者が存在しないかのように無視しつづけ、モノのように扱いました。
 大阪市には約五〇〇〇人が野宿生活し、そのうち約七〇〇人が十数年にわたって公園でテント生活を送っています。公園からテントがなくなっても、ホームレスの問題がなくなるわけではありません。公園での生活を強いられているのは、不況のための失業が理由であるにもかかわらず、大阪市は、テントさえ排除すれば問題がなくなるかのように、テント撤去に執着し、到底受け入れらない「代替案」を提示し、当事者たちの声をまったく聞こうとはしませんでした。
 フランスでは二月二日に、日本大使館に「長居公園の野宿者と連帯する署名」を受け取ることを要請しましたが、拒否されました。一二日、ふたたびNOVOXは対話を拒否されました。私たちは、基本的権利のために闘う市民団体を軽視する日本政府と大阪市の態度を目の当たりにしました。
 私たちは、大阪市の野宿者と底辺労働者への支援をふたたび確認し、長居公園の野宿者の要求を支持します。
1 大阪市は長居公園の野宿者との話し合いを受け入れてください。
2 野宿の当事者の声を尊重し、 野宿者たちが、ここに生きていること、ここに存在していることを訴える声を聞いてください。
3 これ以上の野宿者の排除を行わないでください。
 私たちは大阪市が以上の要求を受け入れるまで、大阪の野宿者と連帯する行動を続けることを固く決意しました。(編集部で要約しました)
2007年03月16日更新
▲最上部へ戻る
格差社会が広まり強制排除反対への共感が高まる
 去年のちょうど今頃も大阪城公園・靱公園のテントへの強制排除が行われた。今年は長居公園での強制排除がある(これを書いているのは、行政代執行二日前である)。
 今年が去年と違うところは、運動への弾圧・野宿者への排除が並行的・多発的に行われている点である。
 しかし、押され気味にみえる中で、「排除反対」「行政に人の尊厳を脅かす権利などない」という訴えは、「格差社会」化が広がっている市民にも共感を持って受け止められている。
 長居テント村を守る取り組みの中から、この世の中を変えていくための何かが見えてくるかもしれない、と思っている。(小比類巻)
2007年03月15日更新
▲最上部へ戻る
「健全な社会通念」たてに野宿者に「住所」認めず
 「ものすごいショック。負けたことじゃなくて、こんなひどい判決が出たことが」(山内勇志さん)
 一月二三日、扇町公園(大阪市北区)でテント生活を送る山内さん(五六)が、「(居住している)扇町公園を住所として認めないのはおかしい」として北区長を相手取った転居届不受理の取消を求める控訴審判決で、大阪高裁(田中壮太裁判長)は、原告の訴えを退けた。
 一審での「そこ(扇町公園)に生活している実態があるにもかかわらず、転居届を不受理にしたのは違法」とした判決を覆し、「住民基本台帳法の住所にはあたらない」と山内さんの請求を棄却した。
 釜ヶ崎での「架空住所登録」における大阪市の主張(=「住民登録には居住実態が必要」)とは、まったく逆の内容となっている。野宿者・日雇労働者は人としてあつかわない、という差別的な本音が露わになった判決だった。山内さんは最高裁に上告する予定。
(編集部)
2007年03月04日更新
▲最上部へ戻る
続々と発覚する談合
 おうおう、又ぞろ「官製談合」でワイワイ、「耳にタコ」できとりますがな。こんな報道、エエ加減に止めはったらどうだす。
 あんたなあ、前にも何回書いたか?一般工事業者の立場に立って考えたったらどうでんね!広告料ガヴァッと取って気楽な暮らししてはる、キミら「ダニ」のお仲間マスコミさんと違うてな、我々業者は大勢の人使うて、仕事せなアキマヘンねで。仕事無かったら会社が潰れよるし。と言うてな、赤字の仕事取って仕事やっても会社は傾きまんねや。それ考えたんなはれや。
 業者仲間が相談して受注価格決め、その時の手持ち仕事量見て引と受け業者を決める、これが悪いんですかいな!百万円でデケル仕事をな、千万円で受けたら、これは明らかに詐欺でっけどな。兄さん方もうちょっと世間のこと勉強して賢こなりはったらどうだす?何なら業者紹介しまっせ、いっぺん工事現場で力仕事やってみますか?手に豆こさえてな。
 なあ、我々が居ったからこそ、この社会保ってまんねんで。キミらダニさんがな、全員この世から消えて居らんようになっても、世の中何も替わりまへんわいな!失礼失礼、呵々呵々。(奈良・縄文人)
2007年03月03日更新
▲最上部へ戻る
[HOMEに戻る]

人民新聞社 本社 〒552-0023 大阪市港区港晴3-3-18 2F
TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441 Mailto:people★jimmin.com (★をアットマークに)
Copyright Jimmin Shimbun. All Rights Reserved.