ベルリン映画祭で
相次ぎイラク攻撃反対

2月14日 しんぶん赤旗

2003年 2月15日
通巻 1135号

 ドイツで開催中のベルリン映画祭に参加している米国の著名な映画監督や俳優が、ブッシュ米政権の対イラク戦争推進の政策に反対の声をあげています。
 映画「マルコムX」のスパイク・リー監督は12日、「9・11テロ事件」後のニューヨークを描いた自作「25時間」公開後の記者会見で「それ(イラク問題)について考える時、ドイツとフランスの政府こそ称賛されるべきだ」と発言。
 「非常に多くの人びとが、ブッシュと英国のブレア(首相)に驚いている。米国には他国の人びとに何をすべきかを語る倫理上の権利はない。全世界に同調しろというのは、だまって従えということだ。もっと多くの人びとが反対に立ち上がるものと期待する」。リー氏の発言は、出席したジャーナリストから拍手喝さいをあびました。
 「25時間」の主演俳優エドワード・ノートン氏は、「世界の人びとが声をあげ米政府に圧力を加えるよう望む。米政府の一国行動主義には幻滅する。彼らには理性的な手順が不十分だ」と発言、「ドイツやフランスでは国民の誰もが政府と同じ考えだ」と語りました。
 「クレイマー、クレイマー」の主演俳優ダスティン・ホフマン氏は11日の夕食会で、「私は反米ではないが、現政権の政策に反対する。直接的な脅威がないのに、なぜ侵略するのか?」と述べました。

 場所がベルリンだから参加者もリップサービスしてるというわけではないでしょう。ちょっと情けないのは日本の映画人。別に政府に金出してもらってるわけでないのに。

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人民新聞社

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