去勢された農民になるな

宮城・芹沢

2003年 2月15日
通巻 1135号

 米の過剰問題から3余年にわたる米の減反で、どんなにか苦しめられ、転作してもなかなか転作物の栽培も成功しなく、失敗が多い。加えて、米の消費量が減り、美田が荒廃田に変わり、米作りでは低米価でそろばんが合わず、水田放棄まででる始末。後継者が不足し、米の自由販売で競争に苦労している。米作り農家の老齢化で若者がいなく、放置水田も年々増加している。
 加えて、米の輸入米の関税問題で2月14日〜16日、東京で米の関税についてWTOの農業交渉が始まろうとしており、従来の税率を25%まで引き下げようとしている。そして、3月末までにこの交渉の合意を得ようとしている。米栽培が行われている米国をはじめ、オーストリアなども日本へ米輸出を拡大しようとしている。
 価格の安い米の輸入量拡大が実施されれば、国内産の米の過剰が一層増加し、益々米価が低下し、米栽培農家の生死に関わる大問題だ。今こそ農民がこぞって関税引き下げと輸入米反対の狼煙を上げて、団結して闘おうではないか!

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人民新聞社

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