90日間包囲されたままのナスブルより
「暴力の新しい波」
パレスチナの人びとは、不当に苦しめられていると感じている。それは、イスラエルによる抑圧、暗殺、逮捕、延々と続く外出禁止令、家屋の破壊と耕作物の悪化だけが原因じゃない。日課の「体操」をするようにしてイスラエル軍が開始した虐殺から人びとを守るために、世界各国と指導者たちは楯になろうとはしなかったからだ。
昼、テル・アビブの中心街では、混雑したバスで爆発があった。60人以上のイスラエル人が死傷したという。パレスチナ人の都市すべてが厳しい外出禁止令下にあったときに、その攻撃は行われた。
イスラエル軍は何をやらかしているんだ?戦車でアラファトの議長府を包囲し、セキュリティの建物を破壊した。アラファトをガードしていたある者を殺し、ある者を逮捕した。それを皮切りに、イスラエルは攻撃を再開しやがった。
水曜日未明には、Umm El Fahem村で別の爆発があった。パレスチナ人活動家が死に、数人のイスラエル人が負傷したとされている。
3ヵ月の膠着が再び元に戻ったわけだ。しかし、この間どれだけのパレスチナ人が犠牲になっただろう 世界のマスメディアは、いつでも突然騒ぎ立て、イスラエル人犠牲者だけにカメラをあてる。犠牲者たちは、休みの日に仕事を忘れ、彼らの「収穫」を楽しんでいた―という解説つきで。「収穫」とは何だ パレスチナ人の土地のことじゃないか。
私もまた憎む。無実の一般人を殺害することに対して。自爆攻撃が起きると、本当にいたたまれなくなる。しかし、こうしたことが起こることを許すイスラエル社会は、世界各国とその指導者と同様に有罪だ。
イスラエルは、何も予想できなかったのか 世界は、何も予想できなかったのか そして、私の友人から、これ以上いったい何が欲しいのか 自爆攻撃を非難してるのかって ごあいにくさま。もう攻撃を非難することなどできない。
いつになったら終わるんだ?
パレスチナ人を殺し続け、そして、外出禁止令はもう90日以上にもなっている。私たちの生活は破壊され、婚礼もできず、医療もない。家族の団欒、そして人間としての自由一切を奪われたままだ。
実際、外出禁止令が90日とかれていないために、ナブルスの学校は閉鎖されたままだ。病院も工場も市場も。いや、それだけじゃない……。
パレスチナ側では、生命を失い、生活を破壊されるさまを目撃することのない日など1日だってない。そうした「出来事」のほとんどが、安全だと思われていた家々で起こるのだ。
私たちをこんな状態に縛り付ける権利を、いったい誰が彼らに与えているんだ?
世界は見ている。でも何もしようとはしなかった。
(Amer Abdelhadi記/編集部要約)
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