へそ曲がりの独り言

奈良・縄文人

2002年 5月5日
通巻 1109号

§中小企業の倒産、増加の一途§


 零細下請け企業の親父経験ウン十年の我輩、身につまされたがな。中小企業ちゅうのは、足腰弱い老人みたいな体質のとこが殆ど、ちょっとした段(不況)にも蹴つまずいてひっくり返りよんねや。実のところ、我輩も何度さじを投げかけたか、何とか歯食いしばって乗り越えたがね。正直なところ「小企業の親父には、もう二度となりとうない」ちゅうのがただ今の心境なり。呵々。
 零細下請け鉄工業の営業資金の段取りの辛さ、キミらには絶対理解困難じゃろうがねえ、一例お教え申し上げましょうか。注文受けて製作に入る、先ず段取りすんのが材料手配、材料屋への支払いは毎月締切り後約10日で4ヵ月手形払い、この材料使うて機械加工や仕上げ組み立てやって納入まで、通常3ヵ月か4ヵ月かかる。これを客先へ納入検収受けて金(4乃至5ヵ月の手形)になんのが2ヵ月先。この受手を取引銀行へ持ち込んで割引いて貰い、金にするんじゃがなあ、最初の材料手配からここまで一体何ヵ月かかるか計算デケまっか? これを回転さすのに必要なる運転資金、なんぼやと思います? 月商5,000万円の小生の場合、平均2億5,000万円が必要でした。小生がアル中なんのも無理オヘンやろ。呵々呵々。

大和の縄文人 申す

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