爆弾で死ぬなら一瞬だ 熱いも痛いもない 焼身なんて自爆よりきつい死をなぜ選んだのだ
熱く苦しい死をもって パレスチナの人々の痛みと苦しみを共有しようとしたのか 遠いパレスチナの地で続けられる蛮行に抗議したのか シャロンが繰り返す虐殺に抗議したのか 無力な自分に抗議したのか
何もできない無力さを無念さとして感じているのは 自分だけじゃないんだ 怒りに燃えている人が 世界中にいるんだ
人を踏みつけ 殺し 奪ってできた 植民者の国に 一片の道理もあるはずがないじゃないか
「イスラエル」はそんな国だ パレスチナの人々を苦しめ 殺し辱め続けて 今も殺し続け そして何も得ていない
侵略者 抑圧者は 恐れ続ける
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故・桧森孝雄さん |
これだけひどいことをやってきた もう許されることはない いつ報復されるのかと シャロンと その一味にあるのは 底知れぬ脅迫観念 殺しきらねば 報復される とのおびえ
殺しきれるはずが ないのだ
どれほど多くのパレスチナ人を殺そうと ヒットラーがユダヤ人を皆殺しにはできなかったように シャロンとその一味は パレスチナ人を根絶やしにすることはできない
それどころか 誰が加害者で誰が抑圧者で 誰が殺人者であるのかを 世界にはっきりと示しきったのだ
侵略者に 抑圧者に 破壊者に 殺人者に 怒りを抱く人は世界中に 満ちあふれている
シャロンを自らの政府と いただく人は 恥を知れ 不正は 罪は あまねく示された
恥多き 植民者の国 「アメリカ」と同じ植民者の国
誰がテロリストか 誰が ならず者国家か
「イスラエル」だ 「アメリカ」だ
そして日本は アジアで なにをした
許されるとは 思ってないのだろう 報復をおそれ 罪を認めることをおそれ 有事をおそれる シャロンと同じ脅迫観念のとりこ
「安保」にすがり 重武装にすがり それでも おそれはとけず 有事法制 戦争へと破滅をいそぐ
パレスチナは遠くない 日本はパレスチナだ 血を血で洗う戦場は遠くない
2002年3月30日 パレスチナの「土地の日」に 桧森さんは 自らの身を炎に包んだ
どれほどの熱さ どれほどの苦しみの中で絶命したのか
「侵略国家はいらない」
「イスラエルの解体 全ての侵略国家の解体を!」
「シオニズムの解体 全ての奴隷制からの解放を!」
「解放の連帯!」
その叫びを受けとめる それは私への檄なのだ
パレスチナの人々と共にあれ抑圧されたものと共にあれ そのために 闘え
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